こんにちは。丹野です。

今日は生暖かい・・・みなさま、いかがお過ごしですか?


今日は朝から恵比寿のカウンセリングルームでカウンセリングを3本。

それからこちらへ移動してまいりました。

ゆっくり昼食をとる時間がないのははじめからわかっていたので、今日は松屋(牛丼やさん?)に行ってみようと思っていました。


というのも、数日前友人がバレエのおけいこの前に松屋に行って、ささっと食べたらなんと8分しか経っていなかった。という話を聞いたから、そんな松屋に行ってみたかったのです。

前にも何人かの人から「カレーがおいしいよ」とか「牛皿?がおいしいよ」とか聞いていたので入ってみたかったのですが、まず牛丼がたぶん嫌いなのでなかなかその気にならず。

牛丼やさんなのだからカレーって注文していいのかな?牛丼って期待されてたら・・なんてどうでもいいことを気にしつつなんとなく緊張する感じがするので、まだ行ったことがありません。


で、今日、「時間がない」というせっかくのチャンスが来たので、今日こそは!と張り切っていたのです。


が・・・。結局スープストック。いつものところ。

もしシステムがわからなかったらもたついてしまって、8分じゃ出てこれないんじゃないか?いや、そもそも私は8分じゃ食べきれないし・・。それにどうやって注文したらいいかわからないし・・なんて考えていると、結局安全な道を選んでしまったのです。


・・・残念。


意外に安全を求める性格なのだと、新しい自分に気が付きました。



さて、今日の出来事がとても長くなりましたが、ここから本題に入りたいと思います。

コミュニケーションについてのまじめなお話です。



人と自分は違うんだ。人はそれぞれ個性があっていいんだ。

そんなことを私たちは頭でよくわかっています。

自分と同じ人なんていないんだし、全てわかってもらおうとは思っていない。


けど---。


こんなふうに思うことってありませんか?


「いや、普通そういう風にはかんがえないでしょ!」

「私だったらあんな言い方しない。なんであんな言い方するんだろう。ひどい・・」

「してほしいならしてほしいって言えばいいのに。私だったらちゃんというもん」


などなど。


こういう言葉は、どこか人と自分が同じだと思っているところから来ている言葉です。


こんなこともあるかも。


自分は相手のために良かれと思ってやっている行動に「傷ついた」とか「わかってくれてない」と言われてしまったり、相手を傷つけないためにやっていることなのに「冷たい」と言われてしまったり。


これも、どこか人と自分が同じだと思っているところから来ています。



お互い相手に対して愛情を持って接しても、ちょっとしたボタンのかけ違いでお互いに傷ついてしまう・・。そういうことが少なくないような気がします。



こんなご夫婦がいらっしゃいました。



風邪をひき、熱が出てつらい思いをしている奥様。

それでもなんとか家事をこなし、ご主人が帰ってくるまでに食事の支度をしてまっていました。

ようやくご主人が帰ってきて、その奥さんが体調が悪いことを伝えました。


するとご主人は、

「なんで寝てないの!熱は何度あるの?医者には行ったの?薬は飲んだの?」

矢継ぎ早に質問をしました。


そのとき奥さんは、がっかりしてしまいました。


「どうしてやさしくしてくれないんだろう。彼のためにがんばって食事の支度もしたのに、具合が悪いと言ったら質問攻め。それになんか怒った口調だし・・。」と責められているような、とても悲しい気持ちになってしまったそうです。

この奥さんは、「だいじょうぶ?つらいのに僕のために食事の準備をしてくれてありがとう・・。休んでていいよ」そういう風にやさしく心配してくれることを望んでいたのです。


一方ご主人。

決して奥さんのことを心配していないわけじゃありません。

むしろ心配で、早くなんとかしてこの辛いところから脱出させてあげよう。そのためには現時点の情報を集めて解決してあげなきゃと思っているのです。

だから無駄な会話は挟まず、とにかく事実確認。そしてどの方法が一番効果的なのかの答えを出そうしているのです。


「だいじょうぶ?ありがとうね」なんて言ったところで奥さんの熱は下がりません。まず熱を下げてラクにしてあげるには・・。そう一生懸命考えているだけで、怒っているわけでも責めているわけでもありません。

なのに奥さんは涙をためてがっかりしてるし、そんなにつらいなら寝てればいいのに・・



お互いに想い合っているのに、なんとなくお互い嫌な気持ち。


実はこれ、「適応タイプ」の違いからのミスコミュニケーションなのです。



人は大きくわけて6つのタイプで表すことが出来ます。


想像型

行動型

信念型

思考型

反応型

感情型



何を通して世界を見ているか?に基づいて名前が決められています。

そして、それぞれに特徴があり、それぞれ好むものも違います。


この奥様の方は「感情型」。

物事を感情でとらえるタイプ。相手が笑顔で喜んでいてくれると安心します。

だから自分もなるべく笑顔で、相手の感情を大切に・・といつも心掛けています。

そして相手からもそうされることを望んでいます。


→だから、自分は辛くてもご主人に喜んでもらおうと食事を作って待っていたのです。

  そして、「だいじょうぶ?」と自分の気持ちをやさしく受け止めてほしかったのです。

  きっと自分だったらそうしたと思うし。



そして、このご主人は「思考型」。

事実思考で、効果・効率を求めるタイプ。愛情表現は「問題解決をしてあげること」です。


→だから、情報収集をして、いち早く楽になる方法を見つけ出そうとしているのです。

  具合が悪いのに無理してもっとつらい思いをしていることが理解できないのです。



どうでしょうか?

みなさんの周りにもこんなミスコミュニケーションはありませんか?



不妊治療の現場では、ご夫婦のコミュニケーションのお話をよく問題になります。

よくお話を聞いてみると、それぞれタイプが違っているだけでお互いに相手のことを大切に思っているということも少なくありません。


各タイプの特徴を知るだけでも、少し相手のことが理解できるようになることもありますよ。



この適応タイプのお話。

カウンセリングの中ではときどき説明させてもらっています。


もしご夫婦のコミュニケーションをもっと良くしたいと思う方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。

適応タイプを知って、夫婦間のコミュニケーションが良くなったというお声は、たくさんいただいていますので、そのご夫婦に合った形でご説明させてもらえたらなーと思っています。



今後も各タイプについて少しずつアップしていきますね。