こんにちは、培養室です
立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね
インフルエンザが流行っているので皆さまくれぐれもご注意くださいね
さて、今日はアシステッドハッチングについてお話させていただきます。
卵の周りには透明帯という殻に包まれており、受精した卵は透明帯の中で分割を繰り返し、5~6日後には胚盤胞になります。
この胚盤胞が子宮内膜に着床するためには透明帯を破って外に脱出しなければなりません。
これをハッチング(孵化)といいます
ところが、透明帯が厚かったり、硬かったりするとこの孵化がうまくいかず、着床のさまたげとなってしまいます。
そこで、透明帯の一部を薄く削ることにより、ハッチングしやすくするために考えられた技術がアシステッドハッチングです。
アシステッドハッチングが行われるのは主に以下のケースです
反復不成功例・・・何度も移植しているにも関わらず妊娠しない場合、孵化がうまくいっていない可能性 が考えられます。
高年齢症例・・・高齢(特に40歳以上)の場合は透明帯が硬くなることがあり、そのため孵化しにくくなると言われています。
凍結融解胚・・・凍結融解処理をおこなった卵は透明帯が硬くなると言われています。
透明帯肥厚胚・・・透明帯が肥厚している胚
当院のアシステッドハッチングはレーザシステムを用いています。
このシステムは、受精卵の透明帯に焦点を定めてレーザーを照射するため、細胞に影響なく透明帯を薄くすることができますので安心してくださいね