※注意※
この話はフィクションです。
歴史創作・パロディが苦手な方は、撤退してください。
それでも大丈夫な方のみ、以下からどうぞ。↓
それから数日が経った、大晦日の夜。
俺は仲間たちと一緒に、荒野院という寺で除夜の鐘を聞いていた。
「今年は色々なことがあったな……」
鐘が一つ鳴る度に、俺の脳裏に様々な思い出が蘇る。
――春。
太平学園北校に入学して、生徒会長に就任し、業子や世阿弥などたくさんの出会いがあった。
その一方で、副会長の頼之と義将たち反頼之派の対立が激化。
ついには、頼之を解任するに至った。
――夏。
失意の俺は、夏休み、満詮が探し出してくれた実の母親に会いに行くことに。
しかし、相手の女性はそれを否定。
代わりに、学外からいつでも俺を応援していることを教えてくれた。
――秋。
後円融校長からアイディアを得た俺は、生徒たちの心を掴むために、文化祭で笙を演奏することを決行。
色々とトラブルもあったが、厳子の指導のおかげで、なんとか演奏を成功させることができた。
まさか、それがスキャンダルの原因になるとは思わなかったが……。
――冬。
今川邸を訪問して、卒業生である泰範に協力を求め。
クリスマスには、氏清と時義の不仲を利用して山名家を弱体化させ。
尽志分校への訪問は失敗してしまったが、代わりに義弘と出会い、頼之とも再会できた。
「そして、来年こそは――……」
下界を見下ろせば、夜闇の中に浮かびあがる南校の校舎。
来年こそは、南北両校の統一を果たしてみせる!
新年の幕開けとともに、俺は決意を新たにしたのだった。
***
義満、一年を振り返りつつ、新年に向けて決意を新たにする。
今回の話は、史実における義満の高野山詣でを基にしています。
なお、今年の更新はこれで最後になります。
皆さん、よいお年を!
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