『ヘルメットをかぶった君に会いたい』
読了
先日『ゲバルトの杜』を観に行った際
ユーロスペースのロビーで売られていたので購入
本作は深夜のTV画面から流れる映像に映る1人の女性を見てこの人は誰だろうと探すというおはなし
私は飛龍伝の影響なのか
あの時代に強く惹かれている
実際には体験していないからかもしれない
私が生まれた時代はまったく革命のかの字もなかった
と思っていたのだが
うちの先生がおっしゃっていたけど
「大家の喧嘩に店子が口を出すのもなぁ」
ちょうど同じ頃同じ屋根の下で稽古をしていたはず
黙して語らない
語らないエネルギーが『初級革命講座飛龍伝』という伝説の舞台を生んだ
はなしがそれてしまったが
『ヘルメットをかぶった君』は
トゲトゲの美しい花を薄布かなんかで包んでいて
触れる根性があるなら触ってみろと言っているような気がした
あの頃を懐かしんで青春を振り返るおはなしじゃない
今、なお青春ど真ん中なんだ
私が一緒にあの女性を探したかった
胡散臭いおっさんとじゃなく
私が一緒に諫早に行きたかった
まあ私とだったら夜の高速をひた走って
諫早湾に昇る朝日を見て満足してしまいそうだが
青春って若者だけの特権なんかじゃない
何度だってやり直せるんだ
今からだって遅くない
今から青春を楽しみたい人は
ぜひ読んでみて