ばあちゃんの味 | 遠い空の彼方の青い海と白い砂

「まめしとぎ」知っていますか?


知りませんよね。


南部地方のばあちゃんのスイーツなんだなぁ。


このブログを読んでくれている人の中で知っている人は、、、多分、、、一人もいないとおもい

 

ます。


南部地方では、まめしとぎ、仙台に行けば、「ずんだ」と云うのがありますが、似ていて非なる

 

もの。


どちらも青目大豆や枝豆で作るのですが、ずんだは豆をつぶしたものに砂糖や塩を入れたペース

 

ト状のものでまめしとぎはそのずんだに上新粉と砂糖を入れてこねたものです。


枝豆の薄皮を一個一個取り除いて すり鉢でツブツブが残る程度にすりつぶしてから上新粉と

 

砂糖を入れしっとりするまでこねます。


ちょっと粉っぽいところが素朴で、ばあちゃんの温かみにふれられる、大人になった時に、

 

ジワっと涙が出てきそうな、田舎のスイーツなのです。


冷凍の枝豆を買ってきて、余った小鉢の枝豆を見ていたら、ばあちゃんを思い出して、あれ、

 

どーやって作るんだろと思ってネット検索をしたら、クックパットに、たくさんの人がアップ

 

していました。


その中から、一番ばあちゃんの作り方に近いと思われる方のレシピで作ってみました。

 

〈1〉材料 枝豆 100gにつき 上新粉50g  佐藤25g

 

    枝豆の薄皮を取り除く。

 

 

 

〈2〉つぶす。

 

   これでやったら

 

やたらと手間がかかる。

 

  ばあちゃんは

 

持ってなかった 最新鋭機器 バーミックスで 1分 7割破砕。

 

〈3〉上新粉と砂糖を豆乳・・・投入。

 

  こねる。

 

蕎麦打ちのスタートみたいな感じ。

 

しっとりと一体化するまで こねる。 こねてこねて また こねる。

 

水は一切 使いません。 豆の水分のみでこねる。

 

〈4〉一体化したら 蒲鉾状の形と整える。

 

  いい感じ。

 

これぞ ばあちゃんの 『豆しとぎ』

 

まだ たべちゃダメよ。

 

ラップをして 冷蔵庫で一晩 お休み。

 

〈5〉はい どうぞ。

 

  豆しとぎ です。

 

美味しいよ。 あれ 涙ぐんできた。

 

うっすらと中途半端に甘くて粉っぽい お菓子のようなものだけど お菓子ではなさそうなもの

 

ですが 焼いたり 蒸したりすると粉っぽさはきえてもちっとしますが オラ このままがいい。

 

なんか 特別な時に ばあちゃんが作ってくれました。

 

明治生まれだった ばあちゃん 生きていれば 112歳。

 

都会育ちの方々の口には合わない 南部っ子の Seoulfood です。