東京ミシュラン 一つ星レストラン シュマン 3年連続だから★★★
柴田オーナーを訪ねて行って参りました。
ワインセミナーを企画して何度か講師をしていただいた柴田ソムリエが独立して溜池にオープンして
丸4年。
お祝いに行かなきゃと思いつつ今まで行く機会を失っていましたが 思い立ったらすぐにと云うことで
行きました。
そして柴田ソムリエのチョイスのワインをいただきました。
これは初対面のワイン。
スペイン リベラデルデュエロ アタウタのワイン 「2002 DOMINIO DE ATAUTA」
バイオダイナミックスのワインです。
スペインのワインはマリアーノ・ガルシアのワインとベガ・シシリアとリオハのロダがあれば困らない
のですが コレクションにひとつ追加という感じです。
アタウタはリベラデルデュエロ地区の東の端っこにある たいして注目されていない地域。
そこに樹齢100年を超える畑があって 1999年よりバイオダイナミックスを始め 2000年ヴィンテージが
初リリースのこのワイン マリアーノ・ガルシアやベガ・シシリアはボルドー的ワインだったのに対し
とてもブルゴーニュ的なニュアンスです。
まず特徴のひとつは スパイシーさが強くタンニンはあまり強いイメージはないのに濃くて穏やかな
酸が優雅。
ボトルを見て テンプラニーニョがブルゴーニュボトルに入っているなんて初めて。
なんとなくブルゴーニュのテイストなのかなぁって第一印象。
ティスティングして ドメーヌルロワのヴォーヌロマネ・・・たすニュイサンジョルジュ。
これは脱帽かも。
ボトルの形は味をイメージして選ぶんですねぇ。。。と
あらためて思いました。
jinkyuさんリストに またひとつ仲間が増えました。
このワイン 山の傾斜に畑があるらしく ヨーロッパ中の葡萄を死に至らしたフィロキセラという害虫
もよりつかなかったため 100歳を超える木が残っているそうです。
古の畑なので 最近の畑のように木の仕立てはせず 昔ながらの自然のままで針金を張ってつるを延ば
すなんてことはしていないみたいです。
葡萄の木は 100歳にもなると枝の数が減り自然に葡萄の実の結実率は落ちて収穫が極端に少なくなり
ます。
果実は結実率が減ると凝縮されたものになります。
健康な土壌で収穫率を抑えることで いいワインができます。
バイオダイナミックスにより 健康な土を造り 100歳の木がわずかばかりの葡萄の実をつける。。。
バイオダイナミックスが成功した数少ない評価の高いワインだと思いました。