羽生君の話しを聞いていて、時々思うことがある。

明らかに羽生結弦としてのマインドセットだなって。

 

その持って行き方がなんともはや鮮やか過ぎて、トップofトップの成せる業だと

頭が下がるのです。

そうそう、このような事をよく言ってましたね。

 

 

そして、ゾーンに入る時の話しも非常に興味深いなって思うのです。

 

◇2021年全日本選手権大会フリー後

『朝から今日は大丈夫という感覚があった。100% ゾーンに入ってたなって思って、ただ淡々とそれに没頭している自分がいた。そこにスッと立っていたという感じ 自分が違うところから見ていた感覚だった 羽生結弦インタビューより

 

私は、この2021年全日本選手権大会時の演技は、見ていて何かに吸い込まれる感覚がありました。何度見ても、何度も見たくなる不思議なプログラムの一つです。(ちなみに、ショートプログラムのロンカプも大好きです!!)

 

今しか生きていない瞬間、びっくりするようなパフォーマンスになる領域。

目の前にあることと一つになることで、自ずと道が開けてくる状態が、

羽生君には何度もあるとの話しです。

トップアスリートであっても、その体験は多くないというか、せいぜい競技時代でも

1~2回と言われ、専門家によると羽生君のゾーン体験の経験は並外れた才能と言えると、驚いていると聞いたことがあります。

 

 

 

平昌五輪の後のインタビューでは、多くの羽生結弦節というか彼独自の、

マインドセットとして、最高のことしか起こらないと決めて向かったであろうと思われる言葉に出会う機会が多いので、ご紹介したいと思います。

 

 

 

①五輪連覇した後のインタビューでの一言

 

確か…宮根さんだった気がする。(その時の録画になかなかたどり着けなかったので、宮根さんだったか自信が無いので、ここは「質問」と表記します。)

 

質問:そうして自分に「鼓舞」したのですね?

羽生:鼓舞というか…、むしろ未来をそのように確定させたということですね。

 

 

②中山さんがMCを務める番組でのやり取り

 

中山さん:ご自身の中で今日という日は予想していましたか?

羽生君:予想というか「そういう風にするんだ」という意思は凄く有りました

いろんなものを自分に言い聞かせて、選別して、とにかくその五輪で連覇するためだけにここまで生きてこれたなと思っています。

中山:いやー、凄いね、その考え方。改めて感心します。

※羽生君らしいコメントですネ。中山さんもすっかり聞き入ってらっしゃいました。

 

 

③同じ番組内で「その域に達してると思います」と語ったのは

精神科医名越 康文氏

 

「彼の演技を見ていて、歴史のなかに自分が入ったような、人間は一体どんな欲望を持ってどんな世界に行くんだろう…不思議な感覚になっていました。羽生君はあのショート「ショパン バラード第一番」フリーの「SEIMEI」を演じてた時間・空間を自由自在に動かしてるという感覚があったのではないかと思う。

ゾーンの中に入ってると、自分で…過去未来が一体になっている状態なんだと思う」

(一部抜粋・意訳)

流石、精神科医のコメントは深いなと思わされました。

 

 

 

 

今この瞬間 ベストタイミングだって自分が決める。解釈は 自由 。

肯定していいってことなんですよね。 

 

理屈としては、分かる気がしますが・・・

 

でも、何かに夢中になった瞬間、今まで積み重ねてきた事であれば

可能性があると思う。

私も一度だけ「似たような(確かじゃありませんが…)」体験をしている。

あの感覚は不思議だったな。

 

 

 

 

        練習の時からゾーンに入っていると感じさせる表情

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました♪