デヴィッド・ウイルソンと羽生結弦の出逢いと、今に至るまでの経緯には沢山の感動秘話が詰まっています。
二人の関係性には、コラボレーションの真髄があると強く感じました。
深くて真珠に似た輝きを放つ言葉と羽生君への思いが散りばめられているので、是非
紹介したくなりました。
そこで、
【羽生結弦と振付師の巨匠David Wilsonの出会い】を
シリーズで載せていきたいなと思います♪
その①
以下、ざっくりですが書き起こしてみました。
(全文記載したいところですが…一部抜粋です)
1、
『ソチ五輪前、デヴィッド氏は羽生選手とのやり取りについて 次のように述べています 。
「彼は何(の曲)をやりたいか 自分の頭の中で持っていたんだ。 私もアイデアがあったが 彼は絶対に”ロミオとジュリエットをやりたい”と言った。
その時、ユヅからの長文の感動的な手紙が届いた。この五輪で優勝したいんだ というユヅの強い意志が示されていた。
” お願いですから 手を貸してください。 この曲でやらなくてはいけないんです 。
オリンピック チャンピオンになるためなら、あなたに言われたことは何でもする。
だけど お願い、 お願いだから この曲を使ってください 。やるしかないんです。
何でもやる。 死ぬ気でやる。 自分は若いからと言って 次の五輪まで優勝を待つつもりはない。 この五輪で優勝したいんだ。”
なんて 熱い子なんだろうと思ったよ。 そのメールの内容にとても激しい子だと 驚いた反面 、こんな力強く 自分の意思を表明するスケーターに出会ったことはなかったと、その真に迫る言葉に感動したそうです』
羽生君にとっては、”ロミオとジュリエットでなければならない理由”があったんだよね。「震災の頃の気持ちもしっかりのせて滑りたい」と「蒼い炎」にもありました。
言葉の壁もあったでしょう。分かってもらいたい気持ちを手紙にのせて必死に書いた言葉たち…凄く胸に迫ります。
そしてデヴィッド氏が抱く羽生選手への思いは続きます。
2、
『ユヅは望みを 意志の力で実現する人だと思う。彼はアスリートとしての素晴らしいのと同じくらい 卓越した 表現者でもある。
彼には 10人分のカリスマが備わっているんだよ。
振り付け や演技において細かな ニュアンスを生かす能力がある。
意味深な「間」、何でもないような 「間」も忘れがたいものにすることができる。
それは彼自身が 心からそれを感じ取っているからだと思う。
ユヅが滑る時、何をしていようと、彼は全員の注目を一身に集め、他の誰の存在もかき消してしまう。それは本当に特別な才能なんです。カリスマ性は教えることができないからね。カリスマ性は、ジャンプを跳ぶ才能以上に特別な才能です。』
(シリーズ②へ続きます♪)
羽生君とデヴィッド氏のコラボレーションは、羽生選手が17歳の時に始まり
「ノートルダム・ド・パリ」、「ロミオとジュリエット」「ノッテステラータ」、「春よこい」、「クリスタルメモリーズ」、「あの夏へ」、「レゾン」、「ダニーボーイ」と続いています。
二人のコラボは、より研ぎ澄まされた透明度の高いプログラムだなと思います。
勿論、羽生君は決して妥協せず、自分の考えや希望を出して、絡めて、仕上げていく作業工程が彼の作品創りの特徴だと思う。
今後もどのような展開を魅せてくれるのか、とても楽しみです。
そして!
いよいよ「→RE_PRAY←」宮城凱旋公演が迫ってきましたね
現地、映画館、お茶の間…それぞれの選ばれた聖なる場所で、祈りを込めて
堪能したいと思います。
楽しみが過ぎます
今日の地震
東北地方でしたね。
これ以上、不安になるようなことは起きませんように。
羽生君が、公演の関係者の皆様が
ショーに向けて集中して打ち込めていますように。
最後までお読みいただきましてありがとうございます♪