「己の言葉を越える人」
一般の人から見た「羽生結弦ってどんな人?」という問いに,
ほとんどの人が
「有言実行の人」のイメージを強く抱くかもしれませんね。
確かに意志の強い人というイメージがある。
勿論
そうだと思う。
でも、あえていうなら
それよりもっと上!
私は、「己の言葉を越える人」と思うのです。
羽生君は、10代から既にインタビューなどで自分の感じていること、考えていることを物怖じせず、正確に伝える強さと自信を兼ね備えていた印象が強くありましたね。
自分の考えを言語化する思考力というべきでしょうか。
この「言語化能力」の凄さ
彼とかかわった人のほとんどの皆さんが抱く印象
そして、皆さん
心から讃えてくださる
自分の考えていることを正しく瞬時に相手に伝えることは、大人でも容易ではありません。
アマチュアの頃、試合後間もなく行われるインタビューでも、羽生結弦選手は十代の頃からどのような質問であれ、どのような演技の後であれ、きちんと返すことのできる選手でした。彼のコメントは穏やかです。強い言葉や表現を使うわけでは決してないのに、いつでも印象に残るのです。
また、勝った時より負けた時の方が印象深い言葉を残してくれるということも彼を語る貴重なエピソードです。
「負けたり悔しかったりの方が記事映えするワードを残してくれる」と記者の皆さんは口々に言います。
確かに、悔しくて悔しくて沢山喋っている様子が目に浮かびます
ある日、私が彼の「凄さの根源」を感じ、腑に落ちた瞬間のインタビューの回答があります。これが強さの根源だなって。
これがある限り彼は勝ち続けることができるだろうと確信したのです。
「もともと僕は考えることが好きで、考えることというよりも、
しゃべることが好きです。
考えて疑問に思ったことについて追求し、
教えてもらって、さらに話しながら覚えていく。
記事になった自分の言葉で
自分の考えを作り上げていくのが好きです。
それがスケートに生かされている」と。
羽生選手は「しゃべりながら、思考を整理する」ことに長けているということになりますね。
いつも凄いことをさらりと答えるのが羽生君でありますから、
ある意味でファンは「凄いこと」に慣れっこになっている
かもしれません。。
耳が肥えてしまっているとか
「しゃべりながら、思考を整理する」この力が特に発揮されるのが会見
中でも平昌五輪優勝後の記者会見は胸のすく素晴らしい内容でしたね。
私の一番のお気に入りです。
会見での質問とそれに対する回答は、
羽生結弦というアスリートの表面的な部分のみを見て
判断している方にこそ知って欲しい
と思いました。
そこには、長年の競技生活の中での
無数のインタビューに対し
真摯に取り組むうちに
あらゆる問いに対する答えを
きっちりと言語化し
その力を磨いてきた羽生結弦選手の
強靭な能力をぜひ感じてほしい
からです。
次回からいよいよ会見の内容に切り込んでいきますよ~
プーさんが寝ているうちにひっそりと書いてみました。。。
むにゃむにゃ・・・ジンジン・・
もうはちみつたべられないよ・・・