あの日私は、会場で豪華な演出と先を読めないゲームの世界と羽生結弦君の美しく流れる滑りとシルエットに酔いしれ感動していました。
先日のCS放送で「RE‐PRAY」を観て、表現が難しいけれど、むなぐらを掴まれた衝撃を感じました。
現地で観た時の印象とテレビで映し出されたアップ画像で観た時の印象がかなり違っていたことに驚いてしまいました。
時に突き刺すような眼力を放ち、意味深な演出で舞台を去っていく。
ダイナミックさのなかに優雅さを兼ね備えた滑りには、流石羽生結弦君は予想のはるか上行く人だと再認識してしまいました。(分かっていたつもりだけど…)
いつの間にか私は全身を緊張させて呼吸すら危うい状況で見ていた気がします。
気迫が違う、どこか鬼気迫る精神ギリギリを見せつけられている感覚。視ているこちらもヒリヒリする。
終盤に至ってはこれほどに疲労困憊していたのか?と急に私が体を硬直させてしまうほど緊張感を感じました。倒れ込む寸前まで自身を追い込み、肩で息をする羽生君。全身全霊をかけてやりきるというのは、羽生君の通常運転ではあるけれど…です。
羽生結弦 「スケートの流儀 力の出し惜しみはしない」。
『鶏と蛇と豚』、『MEGALOVANIA』、は新しい世界を見せてくれた。何度でもリピートしたいプログラムだ。
メッセージの方向性はどこなんだろうと考える。
その時の私の精神状態によっても、全く解釈が違ってしまう。見るたびに発見があり、その度答えが違う。(これらにも語りたいことが盛りだくさんあるのですが)
私が今回最も注目したのは『阿修羅ちゃん』
一日目の「HOPE&LEGACY」と選択ボタンが違って現れたのが、『阿修羅ちゃん』。会場の空気が一変してボルテージは最高潮になった瞬間の声援のすさまじさに思わず会場の上にいた私は、隣の人と「すごいですね」と微笑んで聞いていた瞬間でした。
ただ、今回テレビで映し出された「阿修羅ちゃん」をみて、衝撃を受けてしまったのです。微笑んでいる場合じゃないって。
怒っている
怒りの阿修羅 何に対する怒り?
色々な『阿修羅ちゃん』を見てきたけれど、今回は刺さる目線に痛みさえ感じました。人を寄せ付けない刃物の鋭さを纏っていたし、実際寄せ付けていなかったと思う。拒絶に近い。
ショーのコンセプトだと思うけれど、それだけではない叫びをぐっと内側に閉じ込めているように感じてしまったのです。
「阿修羅ちゃん」の最後のシーンで彼は顔を上げなかったことは、決定的でした。
どれほどクールに滑っても、最後に見せるズサーの後のはにかんだ表情にちょっと安堵してきたところがあるので。
その安堵の余韻さえ皆無で最後まで顔をあげようとしませんでした。
ここに彼のメッセージが封印されているのではないかと深読みをしてしまうのです。
次回
言葉の重さ
について記したいと思います。
なかなかまとめきれずいますが、出来るだけ早く仕上げたいと思っています。
もう少しで、日テレさんNEWSEVERYですね。
生放送ですから緊張しているかな?羽生君。
そりぁそうですよね。
いやぁ~私も緊張してしまいそう。
頑張って!羽生君
青空が眩しいね
プーさん