５月１２日に緊急入院した私であるが、治療は割と順調に進んで５月２３日の午前中に退院することができた。
そして退院したその日の午後から店に出たのである。
その日は火曜日だったしそれほど忙しくはないだろうがやはり一刻でも早く店に出てお客様やスタッフを安心させたかったのだ。
しかし相変わらず声が出ないからお客様への最初の「今日はどのようにカットされますか？」という言葉がけをスタッフに代わりにしてもらいながらなんとか仕事をこなす（笑）
あくる日は定休日、しかし体重も減っているし、まだ身体も万全ではないから今日はバイクに乗るのはやめよう。
入院中、バイクについて色々考えてみた。
「自分は一体どんなバイクに乗りたいのか？」
「自分は一体どんなツーリングをしたいのか？」
免許を取って約２年、GNやマグナ、そしてレブルで色んなところにツーリングに行ってきた。
そんなに遠くまでは行ってないけど…
一番遠くまで行ったと言えば去年の８月の九州か。
有名なツーリングスポットを周ろうと思うとどうしても距離の関係で高速道路を使ってのツーリングになる。
しかし、私はどうしてもその高速道路をバイクで走るということが好きになれない。
「好きになれない」というか「嫌い」だ。
どこの高速も同じ風景だし、そもそもスピードを出すのが怖い。
レブルででも８０キロを超えると恐怖感が芽生える。
「ヘタレ」と笑うなら笑え、もちろん１００キロ以上出したこともあるが、とてもその速度で走り続けることはできない。
だってそんな速度でもし事故ったら命はあるまい。
もっとも８０キロでもタダでは済まないだろうけど…。
だから走行車線を走っていても後ろからドンドン抜かれることになり、常に後ろに気を配ってないといけないのも煩わしい。
しかし、高速を使わないと遠方のスポットに行くのに時間がかかりすぎてツーリングが成り立たなくなる。
「遠くに行かないとツーリングにならないのか？」
いや、そんなことはないが、近場を行きつくしてしまえば、見ごたえ、走りごたえのあるツーリングスポットはどうしても遠方になってしまう。
しかし、そこに行くために高速道路を延々走るのがどうしても苦痛で仕方ない。
入院中、良く見ていたのがGoogleマップ。
これを見ながら今後行きたいところ、行きたい店を探して印をつけてゆくのが案外楽しい。
そしてそのツーリングルートを設定してゆくのだ。
その際に役に立つのがストリートビュー。
これを見ればどんな道なのか、バイクで走行可能なのかが大体わかるので大変助かる。
地図を見ていると私はこんな道に魅力というかロマンを感じる。
こんな山の中のグニャグニャした道は実際どんな道だろう？
あれ？案外キレイで走りやすそうな道じゃないか！
ここはどうだ？
ちょっと心配だがレブル１１００でも走れないことはないな…
ここは？
あ～、ここはだめだな、レブルでは行けない！
香川と徳島の県境の峠道
「この先すれ違い困難」の看板。４輪で行って対向車が来たら地獄を見そうだ！しかし、なんというか凄く冒険心をくすぐられる。
これらはみんな香川県内か徳島との県境の道ばかりだ。
そうなんだ！遠くに行かなくても走ったことのない道はいくらでもある！
普段整備された道をレブルで走っているとそこから枝分かれした細い道に妙に惹かれる。
「一体この道の先には何があるんだろう？」
もちろんそんなに大したモノはないだろうが、なぜだがそこに入っていきたい衝動に駆られる。
しかしあのレブル１１００ではうかつにそんな道には入っていけない。
こないだ走った「国道３１９号線」も酷かった…
「酷道」と言えば「ヨサク」こと４３９号線が有名だが、新宮から阿波までの３１９号線も間違いなく「酷道」である。
こんな道が延々と続く。路肩が崩れかけているところもあり、そんなところで対向車でも来たら…もうドキドキである。
しかし、そんな道に気にせず入っていけるバイクとは？
そうだ！
オフ車だ！
オフロード車なら少々荒れた道でも走行可能である！
もちろんこんなガチのガレ場に入って行こうとは思わない（笑）
面白そうだけど…
しかし私がオフ車に乗るには一つ大きなネックがある！