~いらんことしたなぁ、もう~㉙「57歳バイカーへの道、大型編」 | Jinkhairのバイカーへの道

Jinkhairのバイカーへの道

こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

さて、退院した翌日、1月30日月曜日、私は妻が止めるのも聞かずにマグナに乗ってバイクプラザ丸亀を目指して走った。

正直退院したばかりでバイクに乗るのは怖かった。

なんといっても体力、筋力が衰えている上、カンも戻ってない。

入院前はどうということもなかった「取り回し」が重く感じる、そりゃバイクの重量は変わらずもこっちの体重が10キロ以上減っているのだから無理もない。

しかし、諸々の事情により、1月31日火曜日にホンダドリームにレブル1100を取りに行くことになったので、もうこの日に持って行かざるを得なくなったのだ。

というわけで昼に退院してきて、荷物を片付けたらすぐにマグナに取り付けたアクセサリーの取り外しにかかる。

サイドバッグにウインドスクリーン、交換していたウインカーのレンズ、バルブの純正戻し。

充電機能付きのスマホホルダー、と補助ランプ(トンネル殺し)の取り外しにかかったのだが、ここらへんでしんどくなって断念。

無理もない…今日退院してきたばかりだもの…

あとはバイク屋にやってもらおう、これらは元々バイク屋に配線してもらっていたからその方が安全、確実だ。

 

翌日バイクプラザ丸亀にマグナを持って行き再査定してもらって引き取ってもらった。

こうして改めて見てもカッコいい…

決して飽きたとか、物足らない、というわけじゃないんだけど…

やはりバイカーとしてステップアップしてゆかねばならんのだ、許せ!

また、新たなオーナーのもと、元気に走ってくれるだろう。

 

マグナに別れを告げた翌日、今度はホンダドリームにレブルを迎えに行く。

今日の日を逃したら当分このホンダドリームの営業中に来られない。

何故なら私の店とこのホンダドリームの定休日が丸被りしているからなのだ。

ドリーム店では私のレブルが用意されていた。

第一印象…

 

 
 

リアキャリアがでかい…

 

う~ん…なんかカブみたい(笑)

それにサイドバックサポートが随分横に張り出している。

こんなに張り出さなくてもいいと思うのだが…

マグナは自分で試行錯誤しながら色々付けて行ったのだが、今回のレブルは入院もあったし、新車をいじるのはちょっと…ということで、ドリームに最初から「サイドバッグサポート」「リアキャリア」「リバーシブルバックレスト」「ハンドルライザー」「ハンドルマウントステー」をオプションとして注文、取り付けを頼んでおいたのだ。

だからそれらパーツは写真で見たことしかなく、実際に見るのは今日が初めて。

長い入院のせいでやっと目にすることができた「レブル1100DCT」

しかし、その喜びよりサイドバッグサポートやリアキャリアの野暮ったさが気になってしょうがない(笑)

 

「ま、帰ってから自分で何とかすればいいか…」

そう簡単に思ったことが後に厄介な事を引き起こすことになろうとは…

 

車両の説明を一通り聞いて、いよいよ公道に出る。

もう何度か経験している瞬間だが、今回は新車である。

納車直後に立ちごけや転倒は絶対嫌だ!

車がだいぶ向こうに見えるようになってから意を決して発進!

「ズドドドドドド~!」

1100ccという、軽自動車をはるかに超える大排気量のエンジンがお腹の下でうなりを上げる!

アクセルを開け、速度が上がると足元のDCTが「ガチャン、ガチャン」と自動で最適なギアを選択してくれる。

更に「グイ!」とちょっと強めにアクセルを開けると「グアッ!」とまるで身体が置いて行かれそうな強烈な加速!

「スタンダードモード」でパワーは少し抑えてあるというのに!

 

「オオオォォ~!スゲ~!スゲ~ぞ!」

 

しかし、この運転姿勢は…

レブルシリーズに乗ったことがある方はわかると思うのだが、パッと見、アメリカンタイプに見えるレブルであるが、実際乗ってみるとその独特の運転姿勢に驚く。

まずハンドルが遠い。

それなのにステップがやや前方にあるため、腰から膝にかけての下半身が窮屈なのだ。

ハンドルが遠い件は7月にレンタルバイクで経験済みだったから「ハンドルライザー」を間に入れて5センチほど手前に持ってきているはずなのだが、それでもまだ遠い。

 

停止時にまだふらつく。

やはり体重減、筋力減が響いているのか…

何とか自宅にたどり着く。

 

改めてリア周りを見回す。

どうしてもこのキャリアの野暮ったさが気に入らない。

ロングツーリングに出るときにリアボックスを付ける際は欠かせないキャリアではあるが、いつも必要なわけではない。

 

だったら、普段は取り外して、必要な時だけ装着すればいいのでは?

私は納車したばかりのレブルのキャリアの取り外しにかかった。

 
 

レブルはリアに左右2個ずつのネジ穴があり、そこに「リアキャリア」「リバーシブルバックレスト」「サイドバッグサポート」の3点が共締めされている。

なのでネジを外せばその3つが同時に外れることになる。

そしてそれらが互いに干渉しないように間に2個ずつスペーサーがかまされているのがやや複雑にさせている。

さて、外したまでは良かったがいざ取り付けようとした時異変が起こる。

このネジ穴が非常にシビアで最初にちょっと斜めに入ってしまったため、ネジ穴を痛めたのか、ネジが全く入らなくなってしまったのだ。

今までの経験ではこういう時、ちょっと強引にねじ込めば何とかなっていたので、インパクトドライバーを持ち出し、強引にねじ込もうと試みるもネジ穴がドンドン削れるばかりで全く入らない!

「こ、これはマズイぞ!」

焦りからか、左側のもう一つのネジ穴も壊してしまったのか入らない!

こんなことは初めてだ!

なんていう難しいネジ穴なんだ!

これ以上深追いするのは危険だ!

なんと納車したばかりの新車のレブルを壊してしまった!

最悪フレームを交換しないといけないかもしれない!

 

うちの店にもたまにこんなお客様がやってくる。

お母さんやお父さんがお子さんの髪を切ってやろうとチャレンジするもおかしくなって「直して~」と泣きついてくるお客様。

ただ、その際「あっ!これはマズイな」と初期の段階で気付いて連れてきてくれる方はまだマシで、そこからある程度までは直すことが可能だが、連れて行くのが恥ずかしいからか最後まで「やり切って」しまったケースではもう「丸刈り」しか選択肢は残っていない。

 

なので「あ、これはマズイな!」と思ったときは深追いせず、恥を忍んでプロに頼った方が良いのだ。

 

再びドリームに電話して現状を伝え、とりあえずまたバイクを持って行くことに。

取り外したパーツは背負っていくわけにもいかないので一旦帰って車で届けることになった。

今日だけでドリーム店まで3往復することになる。

何とも情けない話だ。

聞くと、恐れていたフレーム交換までは必要なく、ネジ穴の修復で行けると聞き、ホッとする。

数日後治ったレブルを迎えに行ったのだが、今回は納車したばかりということもあって無料にしていただいた。

もう2度とキャリアを外そうとは思わない(笑)

 

一難去ってまた一難…

受難はまだ続く…