今から13年前の2010年2月、このS病院の旧病院で行った「胆石症」の手術の顛末をブログに書いたとき結構反響があったのだ。
アクセスも多く、同じく胆石症で悩んでいる方からメッセージを頂いたりもした。
その時思ったのが、やはり「病気」の事はみんなそれぞれに悩んで少しでも多くの情報を求めているんだなぁと。
今回の私の「憩室炎」は決して珍しい症例ではなく、症状は出ていなくても大腸の中にこの「憩室」を持つ人は結構多い。
ただ、「憩室」があれば必ずこうした「憩室炎」を起こす、と言うわけではない。
事実私もこの「憩室」があるのはもうたぶん初めて大腸カメラをした15年以上前からわかっていたが、これまで一度「憩室出血」という出血はするが痛みはないという症例を3年ほど前に一回起こしただけで、今回のような「憩室炎」を起こすようになったのは今年が初めてなのである。
また通常その「憩室炎」も1週間程度の抗生剤の投与で治ってしまう事が多く、私のようにこれ程長引いて更に手術が必要になるまでの難治性のモノはやはり珍しいとの事である。
しかし、広い日本の中には私と同じ「難治性の憩室炎」に悩む方もいるかも知れないのでその方々のためにこの「憩室炎日誌」を書いている…
っとまぁ、カッコつけてはみるものの「ウ●チ」や「オシ●コ」の話ばかりになってしまったことを反省。
でも大腸の手術だからどうしてもね…
手や足の手術だったらそんな話にはならないはず(笑)
ま、これでも同じ病に苦しむ方々の役には立ったと信じて続けよう。
「腸閉塞」騒ぎから約一週間、念願の食事再開ではあったが、いまいち食欲が湧かない。
メニューや味の問題もあるが、それ以前に「食べるのが怖い」のだ。
この3か月のほとんどを絶食で過ごしてきており、食事を再開させるたびに具合が悪くなってきたので、どうしても臆病になる。
「あれも食べたい、これも食べたいと」思っていたのに、いざ食べ物を目の前にして、また口にしても、それ以上食べ進めてよいものか、物凄く慎重になってしまう。
だから出て来た食事もいつも半分くらいは残してしまう。
そして案の定というか23日の朝食を食べた後、少し具合が悪くなった。
お腹がシクシク痛んで、吐き気ほどではないがなんだか気持ち悪い。
もう、なんでこんな身体になってしまったんだろうか?
食パン4分の3、おかず4分の1と果物ジュースを飲んだだけなのに…
何も気にせず、ガツガツ食べられる人が本当にうらやましい。
結局昼食の12時になっても全く食欲が無いので昼食はパスしてしまった。
すると、そこへ内科のM田先生がやって来て、術後はレントゲンやCTで検査してその後の様子を見てきたが、より詳しく見るためにまた大腸カメラをしてみないか、と提案してくれた。
私にとってもそれはありがたい!
実はこの2日間くらい、また便が赤いような気がしてとても気になっていたのもあるし、大腸の縫合部を直接カメラで診ればどういう状態になっているか最もよくわかるはず。
それにM田先生のカメラは何度も受けていて麻酔をかけて眠っている間に済んでしまうから私にとっても殆ど負担も不安もはない。
このお昼を抜いたばかりだから明日の検査まで絶食すれば検査にはちょうどいい。
もう絶食には慣れてるんで一日二日の絶食なんてなんてことない。
というわけで翌日思ってたより遅くなったが午後3時ごろ大腸カメラの検査を受けて来た。
「遅くなった」と言っても一般の方が何か月も前から予約して受けているところに割り込む形で入れてもらっている。
結果、特に悪い所はないと聞いて「ホッ!」と一息。
縫合部も問題ないそうだ。
便が気持ち赤く見えていたのも、大丈夫だったのだろう。
良かった…
夜からまた食事が再開された。
5食ぶりの食事だったが、味が気に入らず食べたくなくなった。
願望…
あ~!うどんが食べたい!