「56歳バイカーへの道」㉘~脱!なんとなくコーナーリング~ | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

~これはそれまで全くバイクに縁のない人生を送ってきた157センチ54キロ、56歳のちっこいオジサンが勝手な思い込みと勘違いがきっかけで普通二輪免許の取得、更に250ccバイクを購入し未知のバイクライフに挑むノンフィクションの物語である~
また挿絵として昔リバーサルフィルムで撮りためた作品を
~Kazutomo's archive~としてご紹介。

 

バイク店から「JOGが用意できました!」との知らせを受けて、その日の仕事終わりに取りに行くと答えた私。

行きは帰りの方向が同じのスタッフのKちゃんの車に乗せてってもらう

として帰りは当然、乗って帰らなくてはならない。

あのバイク店から自宅まで帰るには国道11号線を通れば一番早い。

しかし、久しぶりに乗る原付バイクで交通量の多い11号線を走るのはかなり不安を感じる。

 

ヘルメットやらグローブやらを持参してバイク店に到着。

簡単な説明を受けていざ出発!

って、できない!

どのくらいアクセルを回せば進むのかの感覚が分からないし、ちっちゃくて逆にバランスが取りにくい。

前の道にずうっと向こうまで車が見えなくなってようやく発進!

でもこれってバイク買ってバイク屋から初めて公道に出る人、あるあるじゃあないのかな~?

私の場合はかなりスケールが小さいが…(笑)

 

~Kazutomo's archive~

「下校」

~Kazutomo's archive~

 

11号は避けて県道33号線に入る。

あ~、後ろからくる車が気になる。

「抜きたい?抜きたいんだよね?気持ちはわかるよ!」

でも、あまり左に寄りすぎると路面が盛り上がっていたり、白線を踏むと滑ると聞くから寄せきれない。

それにしても、この道こんなに路面が荒れてたっけ?

道路工事の継ぎ目や、アスファルトが劣化して剥がれていたりするとそれをモロに拾ってしまう。

気を抜くとハンドルを取られそうだ。

車で走っていた時は感じなかった路面の凹凸が命取りになる。

多分タイヤやサスペンションが弱いのだろう。

傍目で見るとのんびり走っているように思えたが、実際自分が乗るとこんなにシビアなモノとは。

 

「原付ってこんなに、こんなに脆弱な乗り物だったのか!」

 

ホワイトベースの二宮さんもこうおっしゃっている…

 

33号線の荒れた道を走るのは気持ち悪いので結局11号に入る。

路面は綺麗だが、交通量も多く後ろから車がビュンビュン抜かしてくる。

原付の法定速度は30km。

40kmを超えると警告ランプが点灯する。

速度が出すぎるとふらついて怖い。

右折も思うようにできない。

右折するには車の前に出て右に寄せないといけないがそれがなかなかできない。

大きな交差点では2段階右折が必要だというがどの交差点がそれにあたるのかわかってない。

 

改めて思う…

「家庭でも、店でも大黒柱の私がこんな危険で脆弱な乗り物に命を預けてよいものか?」

 

なるべくこのような幹線道路は避けて、小道や大きな駐車場などでの練習のみにしておいた方がよさそうだが、今はとにかくこれに乗って帰らなくてはならない。

何とか無事家に到着!

 

それからしばらく通勤時もわざとちょっと遠回りしながら、なるべく幹線道路を避けて小道を走る。

 

JOGでトコトコ走ってみて痛感したのはいかに私がいい加減にバイクを運転してたか。

 

なんとなくコーナーに入り…

なんとなくバイクを傾けて…

なんとなく曲がる…

 

「このくらいのスピードならこのくらいバイクを傾けたらいい」

という感覚、基準がない。

なんとなく減速し、バイクを傾けすぎると内側に切れすぎてバイクを倒してしまうから控えめに傾けてコーナーに入る。

その曲がり具合に対して膨らめばスピードを緩めたり更にバイクを傾けて修正する。

つまり行き当たりばったりのコーナーリングである。

そのような曲がり方をしているのだから当然バイクを自在にコントロールすることなんかできるわけがない。

更にもっと言えば、どこに体重をかけてバイクを傾けたらいいのかも明確にわかってない。

正に「なんとなく」なのである。

 

とにかくこの感覚を早急に身に付けないといけない。

 

~Kazutomo's archive~

「お迎え」

~Kazutomo's archive~

 

車では入っていけない小道にどんどん入って行くと普段は目にすることのない光景に出会ってなかなか面白い。

昔、通っていた中学の横の小道を数十年ぶりに通ってみて

「あっ!あのパン屋さん無くなったんだぁ~」

とか

「うわっ!あのボロアパートまだあったよ!」

とか

「こんなところに大きな家できてたんだ~!」

とか、色々発見があるのは楽しい。

 

って、じゃあこれ(原付)だけで十分じゃないかって?

 

「そういうわけにはいかないんですよ!もう(笑)」

「あれ」が待ってるんだからね!

 

ところで、肋骨の具合だが、痛みは当初から比べるとかなりマシにはなってきて、日常生活や仕事には問題なくなってきたのだが、右腕を高く上げたり、強く押すような動作はまだ痛みが走る。

なので、バイクの運転自体は問題ないかも知れないが、あの教習車を取りまわすのはまだ無理だろうから、教習再開はもうちょっと先になりそうだ。

 

「O野教官!もう一ヶ月近くご無沙汰をしておりますが、わたくし全く諦めるつもりはありませんから、その時はまたお願いしますよ!」

教習再開した時、教官がビックリするくらいうまくなっていたいなぁ~。