今回はイシキカイカク大学1期の講師を務めていただいた世野いっせいさんと丸谷元人さんにそれぞれコーディネートいただいて、アメリカのテキサスとアーカンソーを訪問してきました。
 
テキサスではダラスを訪問して、
アメリカ人の資産となる不動産の勉強をしてきました。
 
 
アメリカの不動産は建国以来、
ひたすら右肩上がりで価格が上がっています。
 
それと比べると日本の不動産はどうでしょうか。日本で家を買ってしまうと負債になる事が多く、なかなか資産にはならない現実があります。
 
今回は、
・アメリカの不動産がなぜ上手く流通するのか
・アメリカの銀行はどんなリスクを負っているのか
・日本でアメリカ不動産を売る会社はどうやって利益をあげているのか
・アメリカの不動産は日本人の資産になるのか
などを学んできました。
 
学べば学ぶほど、
なぜアメリカでできることが日本でできないのか?
日本の政府は国民を豊かにするつもりがないのではないか?
という疑問や不満が大きくなります。
 
アメリカの仕組みを日本人全員が理解したら、みんな怒り出すと思います。
 
何か意図的にやられている気すらするのです。
 
 
資本主義の世界に生きていると
我々は命の時間を削って、
お金を稼いで生活し、
その余剰で資産を作っておかねば
生きていけません。
 
そうして作る資産の価値が減っていくということは、広い意味で命を奪われていることになります。
 
奴隷労働などはまさにその例でしょう。
 
私はなぜアメリカや中国に住む人の資産が増え、日本で暮らす日本人の資産が増えないのかを、アメリカの不動産などから引き続き考えていきます。
 
これは仕組みの問題だと思っているので。
 
 
 
後半のアーカンソーでは、
フェイエットビルという町にきて、
トロジャンというセキュリティー会社の訓練所で特殊訓練を受けてきました。
 
講師はイギリス海兵隊の特殊部隊にいた方々です。
イギリスも銃は撃てないので、アメリカで訓練をやっておられます。
 
 
今回訪問した訓練所では、普段世界各国の軍人や警察官、セキュリティー会社の方々が訓練を受けておられ、
 
今回日本人がチームで訓練を受けるのは初めてのことでした。
 
我々のチームは半分が警察官や自衛官など銃器の取り扱いをした事がある人でしたが、残りの半分はイシキカイカク大学の受講生でした。
 
 
皆さんと学びたかったことは、
 
・日本を出ると危険が当たり前にあるということ
・その危機に備えて、命がけで訓練や備えをしている人が世界にはたくさんいるということ
・命の危険がある状態でも、冷静に行動すること
・人の死は間近にあり、今を全力で生きるということ
 
でした。
 
 
例えば、メキシコで毎日1000件ほどおきている誘拐の映像をみて、それをやっているのが元軍人の傭兵らだと教えてもらいました。
 
これが日常にあるとしたら、やはり邦人にもボディーガードが必要です。
 
そうなると毎日ものすごいコストになります。
 
つまり安全はそれだけで「資産」なんです。
日本の安全神話は崩れていますが、まだ世界的には安全な方です。
それなのに移民を大量に入れて、その「資産」を失わせようとする人々を止めねばなりませんね。
 
 
また、訓練中に教官が繰り返し教えてくださったことは、
「デカイ身体や強い武器は対して役に立たない」
「頭脳が一番の武器」であり、それを使って戦わないで済むようにしなければならない
「戦いは最後の最後」ということでした。
 
「プロは最善の注意をはらい、抑止力を持って、敵を戦う気にさせない」
「弱い奴から狙われる」のが世界の現実、
 
「強いハートが最大の武器」とも教えてもらいました。
 
 
教官のアシュレイは、かつて英軍にいましたが、イラク戦争などで沢山の仲間が死んでいくのをみて、ブッシュ大統領やブレア首相を戦争犯罪人だと感じたそうです。
 
現場を知らない政治家のゲームに付き合うのがバカらしく、軍を抜けたとのこと。
 
彼はアイルランド紛争も経験しており、
独立派のあらゆる違法行為も見てきたそうです。
独立という錦の御旗のもとに、沢山の一般人が殺されてきた現実についても語ってくれました。
 
警護の仕事についてからも
何人もの同僚が亡くなるところを見てきたそうです。
 
今年60歳になる自分の人生は
「毎日がボーナス」と真顔で話していました。
 
警護の仕事に一番大切なのは、
「情熱」で、仕事にすべてをかける覚悟を持たねばできない、時には家族との時間も犠牲にする覚悟がないとできないことだと。
 
アシュレイは日本に来たことはないんですが、日本精神を愛してくれていて、
「サムライも俺たちと同じだろう」といいます。
 
たしかに日本のサムライの語源は、
「侍らう、さぶらう」こと。
つまり要人警護であり、領地の保全ですから、その通りですね。
 
アシュレイは、世界各地のリアルを命がけでみてきて、
「人間は愚かである、世界は欲にまみれている」といいます。
 
欧米世界はボロボロだから、
「日本はアイデンティティを失うな」
としきりに訴えていました。
 
 
こんな話を聞きながら
「グロック、M&P、MX9、M4、AK」
といった銃を10種類以上使い、
 
要人警護、市街戦、人質救出などの基礎を
ペイント弾や実弾を使い教わりました。
 
5日間で撃った弾の数は300を超えました。
 
 私が8年間予備自衛官の訓練で打った弾数を超えました(^^;;
 
 
銃を触ったことのない人が半分でしたが、
皆さん真剣に取り組んでくれて、
教官にもそれが伝わり、一カ月くらいの訓練を受けないとやらせてもらえないことをいろいろやらせてくれました。
 
ミスをすれば誰かを撃ってしまうような状態で、皆さんストレスに耐えてやりきった結果。
 
過去20年の受け入れで、
最高のチームだという評価をもらいました。
 
最初はお世辞かと思っていましたが、
 
時間厳守、掃除をする、ちゃんと話を聞く、統制をもって動く
 
という基本的なことが、軍人や警察の人もなかなかできないようです。
 
「あなた方は、日本人の代表として、
ここで日本人の優秀さを証明した」という言葉ももらえました。
 
たしかに、そうした基本的なことは日本人はちゃんとできますし、実はそれが財産なんですね。
 
これを再確認できたことが、
今回の一番の収穫でした。
 
 
強いハートと精神力があれば、
日本はいざ、戦争になってもまた強い軍隊を作るポテンシャルはあるんだと思います。
 
 
日本人は強すぎだんですね。
 
鎌倉時代は、モンゴル帝国を追い払い、
室町時代は、スペイン、ポルトガルを追い払って、江戸時代は超武装で鎖国までやってしまった。
 
幕末に武力で押し負けても、
明治にキャッチアップし、ロシアを追い払いました。
 
強すぎたから、慢心して、また嵌められて、アメリカらにやられてしまい、一番のコアのハートと精神力を奪われてしまったんだと思います。
 
しかし、そこさえしっかり取り戻しておけば、いざとなれば我々は戦えます。
 
ただ、アシュレイが言うように、
「戦いは最後の最後」。
 
戦わないで済むように、
みんなが考え、
政治と政治家を監視し、
国を運営していかねばなりません。
 
 
イシキカイカク大学では、
このことを伝えるために、
たくさんの座学を重ねてきましたが、
今回の10日間の研修では
それを体感してもらえたと思います。
 
 
強い経済、強い防衛力、
それを支えるのは
「頭」と「精神力」
これを大切にして、
 
豊かで、争いに巻き込まれない
社会を作っていきたいですね。
 
 
いつにも増して、
充実した研修でした。
 
研修をアレンジしてくださった
世野さん、丸谷さん、
教官のスティーブンさん、アシュレイさん
参加してくださった皆さんに感謝します。