9月16~17日には熊本の人吉で
『命の食育』をテーマに研修をしてきました。

人吉にはもう10回近くお邪魔しています。
ご縁は県議の溝口さんや松岡市長が龍馬プロジェクトのメンバーになってくれたことからです。

人吉は鎌倉時代以来相良家が治めた歴史のある町、さらに温泉もあり自然も豊かで私の大好きな場所の一つになっています。

そんな人吉で龍馬プロジェクトのメンバーの村口さんが、仲間と一緒に自然農法で野菜を作っていると聞いて、
見学に行ったのが私が自然農法に関心を深めたきっかけでした。

農業チームの名前は『球磨川のほとり』といいます。

自然農法については「奇跡のリンゴ」で有名な木村さんのことで知ってはいましたが、
実際に取り組んでいる方々と知り合ったことで、身近な問題となり、以来、全国の自然農法で頑張られている農家を回っています。


全国を回って、農業を学べば学ぶほど奥が深く、
医食同源の考えも理解でき
神道との繋がり、菌や微生物との繋がり、
さらには宇宙と地球と自然という循環の考えに行き着きました。

今、イシキカイカク大学を始めるきっかけにもなっていると思います。


今回は、仲間にそんな気付きも共有したかったので、座学ではなく、体験で学んでもらう形を考えました。



研修初日は鹿児島空港に集合し、バスで人吉に移動。

食事を頂いてから、「球磨川のほとり」の農地へ行き、

里いもとパプリカの収穫をさせていただきました。



参加したメンバーは、裸足で畑に入り、その土の柔らかさに驚き、
パプリカの方は、収穫したものをその場でかじって、
普段食べているパプリカとの味の違いに感動していました。

農薬がかかっていませんから、洗わずに食べても安全ですし、
化学肥料に含まれる硝酸やシュウ酸が入っていないので、野菜が甘いんですね。


収穫の合間に、慣行農法、有機農法、自然農法の違いについてもお話頂きました。

ざっくり説明すると、慣行農法とは農薬や化学肥料を使う農法、
有機農法とは化学肥料を使わない農法、自然農法とは農薬も肥料も使わない農法だと理解してください。

一般的には、慣行農法より、有機農法の方がいいと思われていますが、
有機農法でも、ホルモン剤やおかしな餌を食べた動物の糞尿などを肥料で使っていると、
慣行農法よりもよくないのではないかと言われています。

その点、自然農法では、農薬と肥料を使わないので、安全性や栄養価は保証されますが、
作付けの時期がよくないと虫にやられますし、収量も確保できない、また形も不揃いで
農協などには買ってもらえません。

そうしたデメリットがありながらも、
本当に人の体にいいものをつくりたい、自然の循環を大切したいというのが、
自然農法に関わる生産者の思いなんです。


収穫の後は、宿泊先に移動し自然栽培でつくったオクラと小豆を使った
かるかん饅頭づくりをしました。

「球磨川のほとり」さんでは、生産だけでなく加工もされてるので、
その一端を体験してもらいました。



そして夕方からは、自然栽培でつくった野菜を使ったBBQ。

ピーマンやナスを切らずに丸焼きしていただきました。
種もへたも全部食べるわけですが、全く苦くないのです。

そして、会場には「球磨川のほとり」の仲間でもある人吉の松岡市長がきてくれ、
参加者にまちづくりの話などをしてくれました。




研修二日目は、農業だけでは少し刺激に欠けるので、球磨川でラフティングをやってもらいました。






半分以上の方が初めてだったようですが、楽しんでいただけたと思います。

特に7メートルの岩から飛び込むアクティビティーは、

「無理無理」と思っていた意識の壁を壊すきっかけになった方もいたようです。

都会に住んでいると自然の中で遊ぶということも少ないのですね。




ランチはLOOPというフレンチレストランに行きました。

実はこのレストラン私にも縁があるんです。

遡ること4年前に人吉に
知り合いの古民家再生のエキスパートを連れてきました。

なんとそのご縁が繋がっていて、
使われなくなった鉄道の駅舎がレストランになったのです。

詳細記事はこちら
↓↓↓
https://article.auone.jp/detail/1/2/5/90_5_r_20180908_1536358892012470

9月8日がオープンで、今回はじめ訪れましたが、ロケーションも食事もよかったです。

さらに隣の駅舎はホテルにするとのこと!

地方創生のモデルになることを期待します。

こちらはクラウドファンディングもやっているので、よかったら協力してあげてください。
↓↓↓↓↓↓
https://readyfor.jp/projects/crh1




午後の講習は、じゃがいもの種付けと
烏骨鶏をしめてみんなでいただく体験でした。


種づけでは、F1の種がどんなものか、
どれほど普及しているか、種の大切さについて
お話していただきました。

烏骨鶏の調理では、
ブロイラーはどうやって育てられ、どう殺されて、
さばくとどうなるのか、命の循環とはなにか、

そんな話をしてもらいました。


自分たちが頂いている「命」がどんなふうにして食卓にやってくるか、
どんな食材を選んでいけばいいか、
便利さや価格ばかり考えているとどうなるか、

といったことを考えるきっかけを掴んでもらえたら嬉しいです。




2日間受け入れをしてくださった
「球磨川のほとり」の皆さんには感謝しています。

実践を通じていろいろ教えてくださる
「球磨川のほとり」さんの野菜や加工品はこちらでも買えますので、
よかったら応援してあげてください。

https://www.gstrategy.jp/kumagawa/