縄文時代といえば、狩猟民族といった学校で習う程度の情報しか持ち合わせていない私たちですが、1万年前の縄文時代は、実はとても文明が進んでいたことが遺跡などの研究から分かってきています。
遺跡から出土された衣服や宝飾、工器などを調べると、この時代には戦いがなく、平和で豊かな生活があったと考えられます。
こうした人々のＤＮＡは現代の私たちにも受け継がれているはずで、この時代の文明や智慧、精神性は「祈り」の中に息づいているように思います。
前回でもふれた「古事記」などは日本の色々な地域にある古文書をまとめたものであり日本の時代の流れや考え方を記しているものです。
時代が進むにつれ、外国からの文化、生活様式が取り入れられるにしたがい、戦いが起こるようになりますが、国を二分するほどの壬申の乱は、当時、唐の支配下に置かれる可能性もあった日本が「日本を守る」側の勝利により国の歴史を繋ぐ事ができました。
それ以降も降りかかる諸外国からの軋轢を跳ね返してきた日本ですが、大東亜戦争を境に大きく変わっていくことになります。
歴史の姿は大東亜戦争を経て情報操作され、正しく私たちの目に留まることが少なくなっており、それを学ぶ機会も少ないのが現状です。
しかし、変わらずに学び、感じるものがあるのも確かです。
目に見えないものに思いを届ける、日本人が古来から行ってきた「祈り」に対してはどのような時代にあっても非常に大切にされてきました。
その究極のリーダーである天皇は、「国民の平和と安寧、国の発展」を祈ることが大きな仕事であり、私たち国民も天皇への感謝、敬意を忘れることはありません。
こうして歴史を紐解くと、日本という国全体がスピリチュアルだったといえるでしょう。
言葉のかけ方で植物の生長が変わるなど、現代は科学も発達し、様々な研究が進められていますが、今回の勉強会では、心理テストも実践してみました。「相手に対してどのような気持ち（想い）で接するかによって相手の体の変化を感じる」というものでしたが、そこには「祈り」の根本があるように感じます。
また、脳の発達についても興味深い話を聞くことができました。
心理テストで感じた体の変化は、脳の働きによっても大きく変わるというのです。
幼少期、少年期、青年期、成熟期において、必要な能力、経験を積むことが脳の発達に大きな影響を及ぼすことも分かってきています。偏差値ではなく、直観力、共感性、思考性など、誇りや精神性、「人間」を育てることの本質への影響です。
物質の豊かさが本当に幸せなのか。日本の精神性が落ちてしまった原因は何か。自分はどれぐらいの意識レベルで物事を見ているかなどの客観的な目が重要です。
なぜ、歴史を学ぶのかというテーマは、自分の生き方や精神性を考える良いきっかけとなるものです。
ずっと昔から連綿とつないできた日本の歴史は、日本人としての誇りや祈りを大切にした先人からの宝物です。
この宝物を後世の人々につないでいくことが私たちの役割なのだと思います。
そのためにもマスメディアや学校で習った歴史だけではなく、本当に正しい歴史観や精神性を多角的に検証していく必要があり、科学的な見地からも研究がなされていかなければならないと感じました。
事務局 村上
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これまでの活動
1.奪われた日本の歴史を取り戻すことの意義 神谷宗幣
2.近世からの500年の歴史を振り返ると見えてくるもの 神谷宗幣
3.日韓の歴史問題についてのワークショップ 神谷宗幣
4.大東亜戦争は本当に終わったのか？ 吉重丈夫氏
5.人種差別から読み解く大東亜戦争 岩田温氏
6.日本国憲法の制定過程を学ぶ 岩田温氏
7.日本人はどのように学んできたか～学問と国史～ 久野潤氏
8.大東亜戦争とインドネシアの独立 長谷川司氏
9.グローバル化の歴史と失われる日本の強み 施光恒氏
10.歴史に学ぶ日本人の気概 久野潤氏
11.情報戦の歴史 北野尚人氏
12.日本の国体論と戦後教育 吉重丈夫氏
13.阿波古事記と日本人の幸福感 、失われた倭国 三村隆範氏
14.神話から学ぶ、日本の歴史 中東弘氏
15.GHQの検閲政策 岩田温氏
16.薩摩の原動力となった郷中教育と西郷隆盛 西郷隆夫氏
17.「歴史戦」はオンナの闘い 杉田水脈氏
18.日本はなぜ大東亜戦争に敗れたのか〜経緯と原因〜 久野潤氏
19.台湾と日本の交流の歴史と今後の展望 李久惟(ジョー・リー)氏
20.「金融支配体制の歴史とマインドコントロール」 池田整治氏
21.沖縄問題の起源：講和条約と沖縄の処理 ロバート・Ｄ・エルドリッヂ氏
22.沖縄返還と日米関係 ロバート・Ｄ・エルドリッヂ氏
23.尖閣問題と日米関係 ロバート・Ｄ・エルドリッヂ氏
24.日米同盟の形成と展開 ロバート・Ｄ・エルドリッヂ氏
25.日本人が知っておくべき「戦争」の話 京本和也（KAZUYA)氏
26.自由民権運動の真実 黒田裕樹氏
27.世界を動かす共産主義とグローバリズムの歴史 吉重丈夫氏
28.近現代史を学べば日本人の意識は変わる 神谷宗幣氏
29.「国難を救った明治の大政治家」小村寿太郎の情勢判断能力と
胆力 林 英臣氏
30.大日本帝国憲法の真実 黒田 裕樹氏
31.「明治維新の世界的意義」～西郷兄弟物語～ 中島 剛氏
32.「大河ドラマを横目に改めて学ぶ西郷隆盛」 久野 潤氏
33.「日本の歴史のターニングポイントを確認する」 神谷 宗幣氏
34.「日本の歴史と日本精神」神谷 宗幣氏