2度目のイスラエル訪問、今回の研修の1つのポイントはイエス・キリストの足跡を辿ることなので、旅の時系列に沿って紹介していきます。
まず、研修の2日目に行ったのがベツレヘムの聖誕教会。イエスが誕生したと言われている場所です。
この町はパレスチナ自治区なんですが、境界を超えた瞬間に街並みが変わったのが印象的でした。
3日目は、イエスが40日間断食したのち悪魔に誘惑を受けた山があるエリコにきました。
ここでは1万年前の遺跡も見れ、砂漠の中のオアシスの町がどんなものかを知ることができました。
次は、イエスが最後の晩餐の後に祈ったゲッセマネの園と万国民の教会に。
旧市街に入ってはダビデの塔の博物館でエルサレムの歴史を学びました。
今のエルサレムのできる前の街の様子をビジュアルで確認しイエスの生きた時代を振り返ってから、少し嘆きの壁を訪問。
イエスが十字架を背負って歩いたヴィア・ドロローサを歩いて、ゴルゴダの丘があったとされる聖墳墓教会に!
ダメ押しは、もう一つゴルゴダの丘があったといわれる園の墓の訪問でした。
キリストの最期の様子を学ぶ一日でした。
4日目はエルサレムを離れて、北に向かい、まず最初にナザレの受胎告知教会と聖ヨセフ教会に。
名前の通りマリアが受胎告知を受けた場所で、教会の中には世界各国から送られたマリアの絵が飾られており、日本の長谷川路加さんの作品もありました。
2000年前のヨセフの仕事場などが残っているのが不思議な感覚になります。
続いては、カナの婚礼の舞台である修道院に。水をワインに変えたという石かめが残っていました。
さらにカリラヤ湖畔に入り、パンの奇蹟教会、ペトロ首位権の教会、カペナウム、山上の垂訓教会を回りました。
キリストが布教に歩いた場所です。
イエスの足跡をたどる旅の締めくくりは、実際にキリストも話をしていたであろう丘の上で、
参加者の皆さんと意見交換。
私が今回の視察にこうした内容を加えたのは、
30歳の青年がある地域で伝え始めた教えが、世界に広がり、2000年の時を超えて今に伝わっているということをメンバーに感じて欲しかったからです。
イエスが布教した期間はたった3年。弟子たちも普通の人々。
そんな人間のたちのつくった宗教が世界に広がって、大きな影響力を持っているのです。
そう考えれば、我々一人一人の可能性はものすごいものがあるということを、現地に足を運んで感じてもらいたかったわけです。
また、こうした経験をして、イエスやキリスト教の流れを体感しておくことはこれから世界を回っていくうえでもの凄い財産になると思い、皆さんをお連れしました。
私は2回目でしたので、今回は聖地を回る人々の様子などに注目していました。
肌の色に関係なく、世界中からあふれるように人が集まる様子をみて、
人として生まれたからには、これくらい後世の人に愛される生き方をしたいなと感じました。
いつか仏教やイスラム教の聖地も回ってみたいものです。