子供たちの人格形成の場として8年前につくった『吹田夢☆志団』の舞台公演が今週末大阪であります。
小学生から高校生が作る舞台ですが、そのテーマは大人の皆さんにも多くを訴えるものです。
舞台の一番の魅力は、
一生懸命表現しようとする子供たちの姿ですが、
テーマに関するおススメを少しまとめましたので、お読みいただき、ご興味を持っていただけたら、是非観劇にお越しください!!
【何が正義なのか】
いつの時代にも不正を働く人がいます。
同じ能力の者が競うときに不正をした方が有利なのは明らかで、勝つための手段を択ばないのであれば、
不正をしてでも勝つ方が正しいということになり、しない方が間抜けだと言われることもあります。
しかし、それでも不正を思いとどまらせるのは、人の倫理観です。
人としてどうあることが正しいのか
どうあることが公平性や全体の利益につながるか
それを人に考えさせるのが学問です。
よって本当の学問を修めた人間は、目の前の損得ではなく、
何が正しいのかを考えて、行動することができます。
舞台を通して、何が正義なのか、人はどうあるべきかを考えるきっかけにしてもらえればと思います。
【大塩平八郎はどうして乱を起こしたのか】
江戸時代には、全国各地にそんな学問を教える私塾や寺子屋がありました。
そこではまず、人としての在り方(本学)を学び
そのうえで、生きるための技術や情報(末学)を学んだのです。
立身出世のためと末学ばかりを学び、本学をおろそかにする人間を「本末転倒」した人物と揶揄したのが江戸期の教育です。
そんな私塾を開いていた人物の一人が大塩平八郎。
彼は国学や陽明学を収め、役人を経たのちに後進の育成を務めていました。
そんな彼がどうして奉行所や商家を襲うような「乱」を起こしたのか?
今回の舞台では、その背景が理解できます。
【死生観を問う】
平和な時代を生きる我々は病気にでもならない限り「死」を考えることはありません。
しかしそれは同時に、「生」に向き合っていないことにも繋がります。
明日、死ぬかもしれないという者は「今」をどう生きるか、
与えられた時間をどう使うかを考えざるを得ないのです。
それは自分の「命」というものをどう使うかを考えるということになるでしょう。
本当に生きるか死ぬかの経験をした人は、知らず知らずその「死生観」が磨かれます。
そして言動に力がつくのです。
戦争を経験した人にパワフルな人が多かったのはそういうことなんでしょう。
我々には幸か不幸か死生観を磨く機会がない。
であれば、命を懸けてでも何かを成し遂げようとした人の想いを追体験し、
そこから少しでも自分の精神を磨いていくしかないのだろうと思います。
今回の舞台はそんな追体験ができる内容です。
ただの昔のお話と思って観るのではなく、
もし自分が物語の中に生きている人物だったらどう生きたかを考えながら観てみてください。
「天より下され候~大塩平八郎外伝~」
◆ストーリー
時は1837年
村の少年少女が‘おとぎ話’や‘英雄活劇’として聞いていた
「大塩平八郎」の話が、直接かかわる現実となっていく。
大塩平八郎の乱の勃発により、翻弄されていく彼らの運命・・・
大きな歴史的事件に個人としてどう対応し、生きていくのか。
これは現代を生きる私たちにも問いかけられている物語・・・。
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◆ 日程:
平成29年11月11日(土)18:00~(17:30開場)
平成29年11月12日(日)12:00~(11:30開場)・17:00~(16:30開場)
◆ チケット:高校生以下 1,000円 / 一般 2,000円 / 指定席2,500円
※当日券は500円プラス
◆ 場所:大阪市立青少年センター KOKOプラザ新大阪
・住所:大阪市東淀川区東中島1-13-13(JR新大阪駅下車 徒歩5分)
【チケットのご予約/お問い合わせ先】
吹田夢★志団(事務局:村上)
Tel:080-5352-4959(全日10:00~18:00)
F a x :06-6878-2795
Mail:yume.hoshi2010@gmail.com
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◆ 主催: 吹田夢★志団
◆ 助成: 子どもゆめ基金・大阪府輝け!子どもパフォーマー事業補助金