初日は移動のみでしたが、いよいよ今日から視察開始。
朝一番はロラン島の私設の「森の幼稚園」に!
昨年もデンマークの「森の幼稚園」を視察しました。
しかし、昨年の園は園舎があり、3〜4時間を森で過ごすというスタイルのものでしたが、今回の視察先は園舎が全くありません。
お昼寝はこちらで寝袋でします。
デンマークでは子供は自然の中で育てるというのが常識。
強く感性も研ぎ澄まされ、自然と調和できる人間になるといわれます。
ちなみにずっと外だと病気の感染などはおこらないとのこと。
先生が何かを決めてやるようなことはありませんし、読み書きそろばんも一切なしです。
遊びながら思考や人間関係をつくる力を身につけさせます。
子供はやりたいことをとことんやることが必要で、先生の仕事は子供を見守ること。
危ないからといって何もさせないことが一番危ないといわれます。
子供たちは自由に遊んでますが、救急車を呼ぶような事故は一切ないそうです。
子供にも空想の時間が必要でその時間を邪魔しないという趣旨です。
デンマークの教育者の待遇はよいようです。
保育士さんの初任給は50万円、半分は税金でもっていかれますが、それでも日本と比べれば、、、
幼稚園の費用は月4万円ほど。だいたい子供手当でカバーできるそうです。
ただ、行政の補助は月12万ほどでてますから、お金はかかるんですね。
デンマークでは国家予算の15パーセントを教育日本とあてています。
デンマークの教育の目標を聞くと、
・よい人間性、社会性を身につけること
・みんなで話し合い、楽しい学校をつくること
・学力をつけること
とのお答えでした。
日本のように宿題やテストがないデンマークでは、基本的にグループワークで学び、グループで良い学びができた人、周りを引っ張れた人に好評価が与えられます。
知識偏重の国とは全く違いますね。
そして大人たちの投票結果と比較するというのですからすごいですね。
デンマークでは国政で85パーセント、地方選で70パーセントの投票率です。
日本でもちゃんと政治を教えたいですね。
教科は「宗教」。テーマは北欧神話でした。
政治も宗教も日本ではタブーといわれますが、
それは悪い洗脳ですね。
こうして海外では普通に教えています。
生徒から「なんでデンマークに来たの」と聞かれたので、
「デンマークの国民の幸福度が高い理由を調べにきたんだ」「みんなはデンマークで暮らしてて幸せ?」と聞き返すと、、、
「幸せ」と一斉に即答され、圧倒されました。
さらに「なんで幸せなの?」と聞くと、
「自由だから」との回答でした。
今日の視察を通しても確認できるのは、デンマーク人が大切にするのは、
「自分の生きたいように生きる」ということで子供のうちから、その力を養い、力があるから「自由」を感じ、幸せな気持ちになれるんですね。
そう考えると日本はサラリーマンも、学校の先生も政治家も不自由な人が多いですね。
根本から見直したい気持ちになります。
3時間デンマーク講座をお聞きしました。
教育、エネルギー、経済、福祉など多岐にわたるテーマで概論を聞いたので、これからの視察がますます充実するものと思います。
みなさん熱心に学んでくださるので、コーディネートもやりがいを感じます。
みんなで学び考え、イシキカイカクをしていく視察研修にします。