台湾研修3日目は早朝からバスに乗り3時間の移動でした。

車中では、各自でこの二日間の振り返りをシェアしてもらい、台湾在住のメンバーから台湾の情勢や日本との関係についてレクチャーしてもらいました。

台湾は親日国ではありますが、その度合いは日本語世代が亡くなるにつれて、年々小さくなっていきます。

また教育現場ではプロパガンダで、確実に反日イメージも植え付けられていて、決してすべての台湾人が親日でもないということを参加者の皆さんにもわかってもらえたかと思います。

私から皆さんに伝えたことは、
1.日本は素晴らしいというだけの単純な話で喜ぶだけでなく、落ちていくジャパンブランドの現状認識をしっかりすること、
2.理論武装をして反日プロパガンダに対抗すること、
3.日本人が襟を正し、かつての先人に学んで尊敬される人格を磨くこと
の3つです。

日本だけにいたらわからないですし、
まず現状認識しないと何もかわらない。

教育の負の遺産です。

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3時間かけていきたかったのは、台湾の先住部族の文化を展示する九族文化村です。

ガイドの李さんも先住部族の血を引く方で、台湾の先住部族について詳しく解説してくれました。
 
清朝期には山に追いやられた先住部族。それぞれの地域にわかれて異なる生活をしていたそうです。
それが日本統治時代は、日本語という共通言語を学び、互いに意思疎通ができるようになりました。今でも日本人は兄弟だと言って下さる部族もあるらしく、また訪問してみたくなりました。

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服装や建築物は縄文の日本を彷彿とさせるもので、柳田國男氏らが台湾の文化などを調べた意味がよくわかりました。

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3つのショーを見せて頂き、それぞれの部族の違いも少し感じることができました。

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九族文化村で出会ったセディック族のラバイさん。

なんと霧社事件を起こしたモーナ・ルダオの子孫の方でした。
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霧社事件については、ネットで調べて頂くとして、映画で描かれた「セディック バレ」をご覧になってください。

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文化村は山の斜面に作られていて、山頂の反対には台湾一の観光地「日月潭」が広がります。

ロープウェイから見える湖は最高でした。
是非また訪れたいです。

本当は日月潭のほとりを探索予定でしたが、
霧社事件の現場が近いとわかり、
スケジュールを変更して霧社に向かい殺された日本人の慰霊をしようとしました。

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しかし、運転手さんとの行き違いで、霧社ではなくて事件後セディック族が移住した村に来てしまいました。

小さな記念館があり、そこにはセディック族視点の資料が展示されていました。

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日本支配に抵抗した部族を讃える内容の展示のように感じました。日本人のイメージを貶めたい行政がつくったのでしょうか。

霧社にはまた改めて訪問し、両国の歴史をみつめたいと思います。

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夜は台南に戻り、台湾独立をうったえる政党、基進党の陳シンイチ主席と懇談。

同世代のリスクを負った本気の政治活動にグッとくるものがありました。

火をつけられた気がします。

またの再会を誓いました。

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さらにメンバーは台湾の若者たちと意見交換。

かなり打ち解けて、何人かは二次会へと。

みんなが両国の架け橋になってくれることを願います。



明日はいよいよ最終日!