今年からスタートした大人の修学旅行。
 

宮津、八女、徳島、知覧&人吉に続く第5弾は奈良県の山添村。

 
今回のメインは自然栽培のお茶を製茶して頂くことでした。
 
今回のコーディネーターは健一自然農園の
【伊川健一】さんです。
 
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まず、スタートは伊川さんからお茶の種類や作り方についてレクチャー。
 
皆さんは、緑茶もウーロン茶も紅茶も同じお茶の葉からつくられることをご存知ですか。
 
私も以前スリランカの視察でそれを学んでいましたが、イメージができず、今回は実践させて頂くことに。
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まず最初はお茶摘みから。
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伊川さんの農園は、しっかり土を作るところからやって、完全な自然農園ですから、農薬の心配などせず、素手でお茶が摘めて、生茶葉を食べながらやれます(笑)
 
一時間以上摘ませてもらいましたが、みんな集中してあっという間の作業でした。
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摘めた茶葉は、日干し、陰干し、室内おき、と分けて、オーソドックスな緑茶から、茶葉がもつ酵素を使って、ウーロン茶や紅茶も作ります。
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我々のチームは、
1.お茶を天干しして酵素発酵させ、
2.やおちんし、
3.炒ってから冷まし、
4.手揉みし、
5.炒ってから冷まし、
6.手揉みし、
7.炒ってから冷まして
【萎凋釜炒り茶】を作りました。
 
 
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夜は地元の猪や鹿をさばいてもらいジビエBBQ。
ちゃんとさばける方がいれば、農業にとっての害獣もちゃんと食料になり、命を大切に頂けます。
 
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2日目は初日に茶摘みできなかったメンバーを連れて、茶摘みの引率に。
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その後は昨日から寝かせた茶葉を使い、紅茶を作りました。同じ葉から、緑茶、ウーロン茶、紅茶ができるのを体験し、感動しました。
シンプルですが、こういう体験は本当に貴重です。
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また、作業の合間には伊川さんが、日本のお茶の実態を教えて下さいました。
衝撃的なことかもしれませんが、日本のお茶にはアミノ酸が添加されて、旨味がつけられています。
 
添加のタイミングは3回。
一回はお茶を水出しするときにふりかける。
一回は、お茶の葉を製品として製造するとき。
もう一回は、お茶を栽培するとき、つまり化学肥料の添加です。
 
お茶の産地で有名な静岡などは、肥料の与えすぎで土壌が汚染され、地下水などから規定以上の数値がでて、勧告が出されていることが雑誌に載ったそうです。
 
ラーメン屋さんのラーメンに旨味の化学調味料が使われるのと同じことですね。
 
日本人好みの旨味をつけるために、アミノ酸で味を一緒にしているわけです。
 
海外の高級茶は、化学肥料など一切使わないそうです。土地を育てることで、その養分がお茶の旨味となり、土地ごとの味が変わり、それが価値になっている。
 
しかし、日本では均一の味を出すために、化学肥料や調味料で味付けしている。
当然それは体によくないわけです。
 
地域のお茶の個性もなくなりますからね。
 
伊川さんはそうした現状に問題を感じ、自然農法にこだわりつくっておられます。
 
彼が使うのは耕作放棄地。
放棄地は農薬もかかってませんからf^_^;
 
伊川さんは、「今農家が高齢化でどんどんなくなり、土地が空いてきた。それは、本気で農業をやる人にとってのチャンスとなる」と言います。
 
確かに私もそう感じます。
農業に限らず本気で何かをやろうという人にはチャンスが増えてきたと感じます。
 
今までの仕組みが壊れるところにチャンスあり。
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熊本の野菜の自然栽培
ラオスの循環農業に続いて、
お茶も勉強できました。
 
 
ペットボトルのお茶は500ミリリットルも飲んだら十分ですが、いいお茶は身体が欲しがるのでガブガブ飲めました。
 
野菜は「球磨川のほとり」の自然栽培野菜を購入して、舌をリセットしてますが、お茶は伊川さんのを飲んでいこうと思います。
 
 
食も自然も、経済効率だけでなく、循環していくものに変えないと、お金があっても、身体を壊したり、地球が壊れたら意味がない。
 
企業や個人の個別最適が、
社会や地球の全体最適を破壊する?
 
そんなことでは悲しすぎます。
 
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旅の最後は、山添村議の奥谷さんに、山添村にある磐座巡りに連れて行って頂きました。
 
今回も良い学びになり、皆さんにも喜んで頂けたので、12月にもお茶から考える研修をやることに決めました。
 
CGSは情報の発信だけなので、
今回のような研修旅行で体感することをやって、
意識を変える仲間を増やしていきたいと思います。
 
伊川さん、スタッフの瓦さん、ガイド頂いた奥谷さん、2日間ありがとうございました。