今回は龍馬プロジェクトの企画で、17年ぶりにスイスのジュネーブにやってきました。
大学時代に訪れ学んだスイスの教育や国防について、改めてヒアリングをしたいと思い、半年かけて準備しました。
関空に集合して、ドバイ経由でジュネーブに到着するまで24時間かかりました。
日本とスイスの時差は8時間。
時差でかなりやられながらも、ついてすぐにヒアリングをスタート。
メインのテーマは教育でしたが、そこから派生し移民問題、徴兵制、高齢者福祉と家族についてなど、多岐にわたるお話をお聞きしました。
スイスには26のカントン(州)があり、フランス語圏、ドイツ語圏、イタリア圏で分かれています。地方自治が確立されていて、州が違えば教育や国防、移民に対する考え方も全然違うそうです。
ジュネーブは国際都市をテーマに自治をしていて、スイスでも非常に特殊な地域であることがよくわかりました。
外交官からみたスイスやヨーロッパのお話は示唆に富んでいて、ヨーロッパの国々を回ってみたい衝動にかられました。
知的財産の分野における中国の躍進などをお聞きし、如何にこの分野における戦略的取り組みが重要かを再認識できました。
PR戦略や情報戦と同じく、先を考えて政治力で進めねばならない分野だと感じました。
第一次世界大戦後にジュネーブに国際連盟を持ってきて、それを中心に国際機関を集めたスイス人、なかなか戦略があります。
モンルアさんはアメリカ、フランスと周り、スイスにやってこられていて、如何にスイスの方々の自律性や生活水準が高いかというお話や、
知的財産の分野でもこの数年でどれだけ日本のプレゼンスが下がっているかを話して下さいました。
スイスは電車もバスも改札はなく、自己管理で切符を買います。スーパーの会計も自動ですから、国民の誠意がとわれます。
日本において留学経験者を活かすシステムがうまくできていないこと、
日本のグローバル教育の課題がみえました。
国際的にみても国民の関心の低い安全保障を如何に国民の関心事にするツールを作るか、
中国の南シナ海における活動に対してアメリカの外交関係者が、どの程度の安全保障上の危機感を持っているかなどの話をお聞きしました。
やはり、アメリカ人の先生の視点と我々日本人の視点はかなり違うことも良くわかりました。
17年前に曖昧に聞いていたカリキュラムをすごくわかりやすく、お話し下さり、
スイスの教育の強みがよくわかりました。
内容はまたべつにまとめたいと思います。
夜は、ILO、WIPO、赤十字病院、東洋大学の皆さんと意見交換会。
たくさんの現地情報を教えて頂きました!
16日はヒアリングとレクチャーで、合計9時間あり、英語もたくさん聞いたので、頭がもういっぱいいっばいです。
あと3日間もこの調子で勉強してきます。
よい報告ができそうです。