今でも吹田市役所の職員さん達が

私にいろいろな情報を教えてくれます!

今回教えてもらった施策は疎開保険。

いいですよね。

龍馬プロジェクトの政策案の中には、

子育ては地方で!政策や

平成の参勤交代、平成版屯田兵制度

などがあり、

いかに地方と都会を繋ぐかを考えていました。

この政策も似たようなところがあります。
どんどん新しいアイデアで制度をつくりたいものです。

【こんな時代のヒット力】都会の人のための「疎開保険」 “災害”切り口に町おこし

1.30 zakzak

 「疎開保険」という言葉をご存じだろうか。鳥取県智頭町(ちづちょう)が2011年3月、東日本大震災の直前に発売したもので、いざというときに身を寄せる場所を持たない都会の人のために、1年間ひとり1万円の掛け金で1泊3食7日間の宿泊場所を提供してくれるというもの。
 2人や3、4人のファミリーコースも設定し、加入者は1年に一度、農産物などの特産品を保険料の半額程度、特典として受け取ることができる。
 智頭町は人口約8000人、面積の93%を山林が占め、杉、檜の産地として古くから知られる林業の町。また、「日本で最も美しい村」にも加盟を認められた農村の原風景が残る緑豊かな町である。しかし、主要産業の林業は安い外国材に押されて衰退著しく、高齢化率約35%と過疎高齢化が問題となっている。
 「疎開保険」は、「寺谷誠一郎町長が災害を切り口とした町おこしのアイデアとして考えついた」(企画課担当者)もので、町おこしの主役として町内の元気なお年寄りにスポットを当てるという狙いと、わずかでも同町のこだわりの野菜を都市部へ送り、新たなビジネスチャンスを作る狙いもあった。
 しかし、いざ保険開発を始めると地方自治体の業務では想像もできない障害が次々と起こった。特に、「地方自治体としての保険業法の適用について、さまざまなやりとりがありました。適用となる場合は免許の取得や定期監査、報告業務など複雑な手続きがあり、適用を受けない場合、『保険』という名称を使用することの制限を受ける可能性がありました」(同)。
 金融庁や総務省と何度も協議を重ね、最終的に改正保険業法の適用除外の条件「1000人以下を相手とする」という項目に注目、1000人を上限として施行することで、「疎開保険」として発売することができた。そのため「疎開保険」は加入者1000人が上限である。
 発売に当たって、寺谷町長自ら上京し、東京都内でチラシを配って「疎開保険」をPR、「疎開保険体験ツアー」などを行った。震災後の不安もあり、問い合わせが殺到、現在400人ほどが加入し、順調に増えている。
 さらに「田舎暮らしが気に入って、リタイアした後、都会から移り住んできた人や、送った野菜が気に入って、追加で取り寄せてくれる人もいた。野菜を作ったお年寄りの励みになり、農業の活性化にもつながった」と、町にとっても大きな効果があった。
 12年3月、同町では「疎開保険」を商標登録。次の展開を検討している。「田舎だからこそ提供できる空間があり、それが重宝されつつある時代です」。町役場の人たちは胸を張る。(村上信夫)



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