午後からは米沢市の道徳教育を視察さ
せて頂きました。
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まずは教育委員会からのヒアリング。

米沢市の学校教育の理念
1、目的意識の確立
2、倫理観の情勢
3、実学性の重視

全て上杉鷹山公の教えに基づいているそうです。

詳しくいうと、

まず、一人一人が何の為に学び、何の為に生きていくのか「志」をたて、

小さい時から時間をかけて道徳心や公共心を育み、

学んだことを活か柔軟性を身につけさせる、となります。

目指す子供像は、
「がってしない子供」
つまり、感謝の気持ちを大切にして、何事にもへこたれない子供を育むそうです。

理念もビジョンも素晴らしいですね。

こうした理念に基づいて、

昭和56年に、
市内な先生方で
「ふるさと米沢の心」という道徳の副教材をつくられています。
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内容は、ふるさと米沢、昔話、上杉鷹山の心、先人の思い、といったものです。

お聞きすると、
当時の先生方が、米沢の誇りになるようなものを作ろうと尽力して出来上がったとのこと。

これからの国際社会に子供たちが出ていく時に、一人一人の軸になるものを持たせたいとのことでした。

こんなエピソードもききました。
千葉の教育委員会の方から問い合わせがあり、どうしてもこの副教材をわけて欲しいと申し出が。
理由を聞けば、米沢出身の方が千葉の教員採用試験の面接でふるさとの事を聞かれると、郷土の風習や歴史、偉人について見事に説明したので、面接官がなぜそこまで話せるのかと問うと、
この副教材の話をしたそうで、千葉も見習いたいからどうしてもわけて欲しいということだったそうです。


私は、質問で同和教育、人権教育は取り扱ってないのか尋ねると、
それは国からおりてくる教科書に描いてあるから副教材にはいれてません、
といった明確なお答えを頂きました。


我々は、議会で、世田谷の日本語、会津のあいづっ子宣言、萩市の吉田松陰先生、福井市の橋本左内先生にかかわる御当地オリジナル副教材をとりあげ、吹田市でも作るように何度も議会で訴えていますが、

一向に話が進みません(-_-;)

せっかくいいモデルを紹介しているのに。

教育委員会の後には、実際に米沢東部小学校で道徳の授業を見せて頂きました。
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学校に入って驚いたのは児童の挨拶です。これ程挨拶をしてくれる小学校を私はしりません。
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先生の授業の上手さもさることながら、子供たちの集中力に関心しました。
また道徳教育のテーマが、
上杉鷹山の心というところで、
偉人の想いや行動を通して

自然を敬う心や生命を大切にする気持ちを育むという素晴らしい内容でした。

ただ、理念を教えるのではなく、
先人が大切にしてきたものや
考えを守っていこうというものです。

勉強になります。
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米沢市の学校には、いたるところに謙信公、鷹山公の肖像画があります。

そうしたところにも教育への姿勢がみてとれます。

米沢市議の皆さんは、
我々は「義」を重んじている、
と胸をはっておっしゃります。

こんな大人が沢山いる町をつくるには、
やはり教育しかないと確信する視察でした。

「義」で繋がりを広げたいと思います。

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