市議会の予算議会の最終日、、、、

議会が長引き夜までかかりそうです。


新しい市長の予算に、多くの会派は賛成する雰囲気です。

普段、厳しく意見を言っていても、結局最後に賛成するなら、市長としては組みやすい相手ということになります。


こんな議会のパフォーマンスみたいな実態。


市長が変わって雰囲気も変わるかな、、、と当初は期待していた部分もありましたが、


結局前期の4年と同じ流れになるんですかね、、


国政に対する国民と同じように、、


ダメな政治に慣れてしまいそうです、、、。


胆力がいります。


ダメな政治に慣れるより
2012.3.25 03:26  産経新聞


 ◆支持率微増の謎

 各種世論調査で下落が続いていた野田内閣の支持率がこのところ、理由も見当たらないのに微増傾向に転じている。直近の共同通信では31・6%(前回比2・6ポイント増)、時事通信は27・4%(同2・5ポイント増)といった具合だ。

 客観情勢を考えると、支持率はさらに下がり続けてもおかしくない局面であるにもかかわらずだ。

 平成24年度予算案の年度内成立は絶望的で、野田佳彦首相が政治生命を懸けると強調した消費税増税関連法案は、いまだに小沢一郎元代表を中心とする民主党内の反対派と角突き合わしたままだ。

 政権交代の原動力となった21年夏の衆院選政権公約(マニフェスト)は弊履(へいり)のごとくうち捨てられ、連立を組む国民新党とはギクシャクし続けている。

 党内融和の象徴として幹事長に抜擢(ばってき)した輿石東参院議員会長は首相の解散権封じに躍起で、輿石氏が推薦した閣僚人事は一川保夫前防衛相、田中直紀防衛相と相次いで政権の足を引っ張っている。

 東日本大震災発生から1年以上がたつのにガレキ処理も進まず、復興はかけ声どまり。今後、再稼働問題を含めて原発を結局どうしたいのかもあいまいだ。

 政治の膠着(こうちゃく)状態打開のため、自民党に大連立を仕掛けてみたものの、すぐに露見してしまう-。

 それなのに内閣支持率が上がったのはなぜか。一つには、ここ数年の政治の体たらくに国民がすっかり政治への関心を失い、感覚が麻痺(まひ)している気がする。

 現状がいかにひどくても、「政治なんて所詮(しょせん)こんなもの」と突き放しているのではないか。

 ◆外交も連戦連敗

 対外関係に目を向けても、いいところはほとんどない。

 「民主党政権下の2年半で、日本の領土問題は本当に後退してしまった…」

 外務省高官はこう慨嘆する。確かに、鳩山政権ではルールを無視して天皇陛下と中国の習近平国家副主席との「特例会見」をセットし、米軍普天間飛行場移設問題などで日米同盟を毀損(きそん)して諸外国が付け入る隙をつくった。

 続く菅政権は沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で無原則に中国に譲歩した結果、ロシア大統領の史上初の北方領土訪問を誘引してしまった。

 三代目の野田政権は韓国の李明博政権にすり寄り、一方的に古文書の朝鮮王朝儀軌を引き渡すなど譲歩を重ねた揚げ句、駐ソウル日本大使館の前に嫌がらせのように慰安婦像を建てられた。その間も、韓国は竹島の実効支配態勢づくりを着々と進めている。

 さらに中国は最近、日本領海に侵入したり、東シナ海の日中中間線付近で海空合同訓練を行うなど挑発を強めている。

 尖閣諸島は米軍の射爆撃場に設定されている。そこでの日米共同訓練を提案するぐらいの対抗措置をとればいいのだが、政府はただ相手国に理解を求めるばかり。

 民主党外交はまさに連戦連敗だが、人は怒りにも失望にも慣れ、倦(う)んでいく。失態が延々と続くと、それが日常と溶け合ってつい受けいれてしまいがちだ。

 ◆民主党も「延命」

 野田内閣の支持率が下げ止まったもう一つの理由には、「前々任者の鳩山由紀夫元首相や前任者の菅直人前首相よりはマシだ」という国民の実感もあるのだろう。

 実際、産経新聞が昨年12月に実施した世論調査では、「(歴史上の人物も含めて)リーダーにしたくない人」の第1位が鳩山氏で第2位が菅氏だった。

 米国の著名コラムニストに「ルーピー」とあだ名された鳩山氏と、その鳩山氏に「ペテン師」と呼ばれた菅氏の特異なキャラクターと比べると、腰が低く奇矯な言動の少ない野田首相はずっと普通の人間にみえる。

 内閣支持率が3割を切ったころに「とはいえ前の2人よりはまともなのだから」という国民のバランス感覚が働き、支持率微増につながったとしてもおかしくない。

 ただ、これは規格外の2人との比較対照によるもので、野田首相の正当な評価とは違うはずだ。

 失念しがちだが、1年前の大震災で「延命」したのは菅氏だけではない。民主党政権全体もまた、あれで延命を果たしたのだ。

 震災前、菅内閣支持率は10%台と地を這(は)い、小沢氏に近い衆院議員16人が会派離脱表明するなど民主党は崩壊寸前だった。政権内部からもこんな本音が漏れていた。

 「もう民主党は終わりだ」「4月解散、5月選挙だ」「解散に追い込まれたらまた政権交代だ」

 そして、首相が代わっても民主党の本質は一向に変わらない。政治のダメさに慣れ、あきらめてしまうより、震災一年を機に当時の失望と怒りを思い出して政治に問うた方がいい。(あびる るい)