二部は、
総務省の新田一郎
行政企画官・大都市制度専門官

をお招きし、
今村西宮市議(副会長)をコーディネーターに対話形式で講話。

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@大都市の課題

大都市地域に住民自治はあるのか?ー住民の関心がない。

二重行政。

職員が多すぎて、一人の首長でマネージメントできない。

@我が国の状況
人口現象ー経済規模の縮小
東京一極集中。

大阪都構想はこの二つの課題を合わせて解決しようとしている。


これらの問題解決に向けては、
道州制が語られることがある。
大阪都と道州制の共通点は、
大きなテーマは広域で話し合う、
小さなテーマは地域で話し合う、という点。

ただ広域の範囲がまったく違う。


@都構想は行政のコストを下げれるのか?

イギリスの大都市制度を元に考えるのであれば、かなり人員削減になるだろうが、大阪府の職員を大幅削減できるのか。
大阪都をつくった後の政策が示されていないのでわからない。


@政令市を放棄するメリットは?

昭和18年 東京府と東京市を解体し、東京都ができた。
その後、区長が公選になったり、任命制になったり、予算の取りあいで揉めた。
この歴史をどう捉えるか。

府と市の予算の取りあいをしていてもあまり意味がない、大阪の外からお金をもってくることを考えないといけな
い。

@関西の復権のためには?

関西に企業や優秀な人間が残る仕組みをつくらないといけない。
ーなぜ企業が東京にいくのかを考えるべき。民間企業が欲しがる許認可権を関西にもってくるべきではないか。


@都構想は実現できるの?

法改正が必要。移行手続き法を作らないといけない。
また、大阪が東京都と同じ制度を目指すかどうかも定かでない。
それによって個別法もいる。
交付税をどうするのかもわからない。

大阪都がどんな形を目指すのか明確にしないから、なんとも言えない。

あと、憲法95条による大阪府民の住民投票が必要なのでは。

余談
東京23区がお金を持ちすぎている問題をなんとかすることを考えるべきでは?


@大阪都は大阪市だけの問題ではないのでは?

推察するに、市町村合併や広域連携を促すようになるのではないか?

@大阪府自治体がやるべきことは?

住民のためにどんどん府から権限移譲をうけるべき。


最後は田中学貝塚市議の挨拶で
しめくくりです。
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まとめ
お話を聞いて
やはり大阪都構想は、大阪市と大阪府の限られた予算のとり合いだなあ、と思いました。

やはり大切なことは、関西をどうしていくか、日本をどうしていくかと、いう大きな視点での政策提案ですね。

頭の整理ができました。