苦瓜はさらにつるを伸ばし
ヒゲを絡ませて成長中
ですが!
それとは関係なく、診療室では
「入れ歯を失くしちゃった~(>_<)」
と、娘さんに連れられて飛び込んで来た高齢女性患者さんが。
〜ずっと通ってくれている方です〜
下顎の部分入れ歯が無い!
「いつ失くしたか分かりますか?」
娘さん「3日くらい前です。
嚙めないから食べられなくて、
もうずっと食べてない、、。」
本人「今朝まであったのに、起きる時に
落としちゃったみたいで、
どこにいったかわからないのよ、、、。」
そして
娘さん「保険でお願いします!困ってるから。急いで。」
本人「お金かかってもいいから、良いの作ってください。
ゆっくりでいいですよ。」
うーん、どっちにすればいいのヽ( ̄д ̄;)
兎に角、いまはお困りでしょうから、
まずは保険で作りましょうね。
、、、と、進めることになりました
〜〜〜〜〜〜〜
こんな場面(本人の意思と主介護者の要望が違うこと)
入れ歯のことだけじゃなく
介護の現場では"あるある"
じゃないでしょうか💦
それが実の娘さんの場合
(傍目には結構”厳しめ”だなと感じる)
ずっと同居してきたのなら、大体のことは
わかっているだろうけど
親が年取ってから(介護のために)登場?した場合には
生活環境、金銭感覚、親の心身の状況への理解の程度
などにより微妙に異なるわけで
娘さんが良かれと思ってやったことが
本人のためにそれが適切な関わりなのかどうか??(・・?)
ってこともあり
ことに、本人がいわゆる認知症である場合には
往々にしてくい違いが生じます
中でも、娘さんがそれまで同居ではなくて
別に家庭も仕事も抱えている場合
責任感から
「自分が付き添いしないと心配だわ(´-`).。oO」
と考えていると
双方と医療介護者との考え方や実際の予定を
合わせることが難しく
思うように進まないことがあります
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
昨年、同じようなケースが二組続きました
①今の場所に開業する前の勤務先歯科時代
(つまり30年以上前)からの患者さん
電車乗り換えでずっと通院してくれていたのですが
ある時期から(母は認知症なのでと言って)
娘さんが付き添いで来るようになり
本人は一人で通院できますと言っているのに
娘さんの方は、途中何かあったら心配だからヽ(´o`;
で、結局日時が合わなくて予約が取れず
そのまま通院が途絶えてしまいました
あの義歯、どうなったのかなあ、、、
ちゃんとどこかに通院してくれていることを祈ります
②もう一人は
やはり本人は大丈夫と言っていて
タクシー🚕で来院なのですが
娘さんが心配して、必ず付いて来ますといい
義歯を作っていたのですが
娘さんの方の都合で途中何度も予約の変更が重なり
結局お母様は施設に入ることになったので
それまでになんとか義歯セットしたかったのに
診療する機会がとれず
うちで作った義歯をそのままお渡しして
入居先で担当になる歯科の先生に
装着と調整をお願いする
ということになってしまいました
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二つのケースともに
娘さんの方が、お母さんの認知症を疑っている
=無事に通院できるかどうか心配
しかし診療台にいる時は
全く普通の診療も応対も会話も成立するから
こちらはそう思っていないし
本人も“大丈夫なのに、、、”
認知症というレッテルを貼ってしまうと
介護(保護)の対象としてみてしまい
すると、本人(お母さん)の要望よりも
介護者の意思と都合の方が優先され
それは当然なのでしょうけれど、
お母さん側に付いてあげたい気持ちの方が勝っています
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