歯科診療におけるこの言葉、要注意です

前回のインレーに続き 今度は入れ歯編メモ

某介護老人施設で
「担当医を替えて欲しい」という訴えがあったそうで
わたしのところへ話が来て

白羽の矢?じゃなくて訪問予定が合致しただけですが

診に行ってきました

(歯科医師会から複数の先生が担当医として行ってるところ)


患者さんは90歳になる女性の方で
かなりしっかりしていてお話もできる、
いわゆる認知症ではない方。

 

 

話を思いっきり簡略化すると

「主訴じゃないことをやったことに対し不信感が強く出現した」

ケース

上の総義歯を使っていた
それまで特に気になることはなく、調子はよかった

ところが、お世話する介護職員が
「入れ歯がゆるいんじゃないでしょうか?」

と思って、それを言ったらしい。
そこで歯科の先生に話したところ
リライニング(リベース、床裏装)をしてくれたが、

その後外れなくなって

〜一波乱あり(内容省略)ダウン

そのあとから「義歯が当たって痛い」

パンチ!ドンッむかっ爆弾

激おこぷんぷんまる

 

三日経ってわたしが行った時は

幾分、痛みは収まっていて

義歯床下粘膜も赤くないし傷にもなっていない

仕上げもきれいで、咬合・適合ともに"良好”と思われました

 

けど、「痛いような気がする」「キツい」

 

患者さん曰く

( *`ω´)どこも悪くなかったのに「いきなり!」「なんも言わんと!」

入れ歯をキツくした(狭くなった感じがする)

、繰り返し訴えかけてきます^^;


 (先生はたぶん「入れ歯がゆるくなってるから、合わせておくねー。

くらいのことは話していると思うんですが)

 

聴きながら「どこが痛いんですか〜?

触って確認して

義歯の当たりを調整しながら

ひたすら、はなしを聞きます

お天気がよく3階から眺める景色は素晴らしくて

桜🌸の木、遠方に見える〇〇のビル群

 

「外の桜の木、見えますか〜?」

と言っても、「目が悪くてよく見えない

目も歯も悪くなって(◞‸◟)」

という、

怒りと嘆きと諦めの気持ちが混じった感じ

しかし強い口調の話し方が続きます

 

~その間、相槌は打ちますが

同意はしない、否定もしないで

言いたいことを理解しようとする~

 

ベル主訴が何なのか? 

確認しておくのは大事

(と、先週聞いた講演会でも言ってました)

 

さて時間通りに処置は終わり、

痛みもとれ、話も分かっていただけて

次回からはわたしが担当すること、一か月間隔で

定期的に訪問することになりました。

 

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義歯の調整をしながら患者さん本人から話を聞いていて

どうも、この方は現施設での待遇や環境等に対しても

“不満”をもっているように思え

今回の義歯の一件は、そのはけ口となったきっかけ

かもしれないな。、、、(個人の感想です)。

 

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