金属の詰め物(メタルインレー)が取れたと言って
患者さんが来院した場合
問題なければきれいにしてそのまま使えますが
詰め物が取れた歯のところに虫歯があれば
そのまま着けるわけにはいきません
（何故なら虫歯の部分は感染歯質。
取り残していると進行するので）
多くはう蝕検知液を使って確認しながら
注意深く除去します
この時、タービン、電気エンジンで切削したり
エキスカベーター(手用切削器具)などを
"症例に応じて"使用して感染歯質を除去し
窩洞をきれいにします
そして外形が変わらず
(削った部分がカバーできて）
咬合（かみ合わせ）も変わらないことを
確認したら
取れたメタルインレー内部の古いセメントなど取り除き
きれいにして、表面は研磨して
お口の中は簡易防湿して
(この時ラバーダム、わたしは使いません
中には使う先生がいるかも知れませんが
保険診療でそこまではしないかな)
歯科用セメントで再装着します
「これで、もし1〜２ヶ月で取れるようなら、作り直ししましょう」
、。、と、やってます。
症例や部位によって
小臼歯か大臼歯かにもよりますが
○これはもう使えません
インレーを作り直ししましょう
、、、と、なることもありますし
○窩洞が小さければＣＲ(コンポジットレジン)充填で済む場合もあります
作り直しするとなって、白いものに変えることも可能ですが
金属は機械的強度大なので、
窩洞が浅くても(詰め物が薄くても)大丈夫なのに対し
白いものの中には薄いと割れてしまう素材のものもあるから
素材の厚みを確保するために、
さらに少し歯の方を削らないといけない場合もあります
その結果
「それまでなんともなかったのに、白いのに変えたら痛みが出た」
なんてぼやきが（他所から）聞こえてきました。
↓
それで歯髄処置(拔髄→根管治療)が必要になることもゼロではない
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始めから
「どうしても白いのに変えたい‼️」
という方は
虫歯と診断されなければ(審美性だけなら)自費になります。
インレーの辺縁や内部に虫歯がある
のが分かっている（二次う蝕＝診断がC1か２)なら
保険が利いて、
メタルを外して治療することになりますが
脱離せず症状もなく適合しているメタルインレーを
わざわざ外して白いのに変える必要は
ないと思います。
銀歯や金歯（メタル修復物）の中が
必ずむし歯に成っているわけではありませんから
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