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本日は、神社の屋根などで見かける「三つ巴」(みつどもえ)についてお話ししたいと思います。
古くは鎌倉時代に、人間の魂の形を意味する勾玉を3個組み合わせて呪力を増し、
牛車に記したとされています。
暗い夜道を牛車で移動する時、「もののけ」に襲われないようにしたのでしょうか。
三つ巴という言葉は、三つの力が拮抗して張り合っている状態を意味しますが、
図案からは、回転して大きな力を生み出しているように感じます。
武将は武具や鎧などに家紋として三つ巴を使用しました。
三つ巴は武運の神「八幡神」の神紋とされていたからです。
三つ巴以外にも様々な家紋があり、手柄を立てた家柄が一目で判断できるという役割もあったようです。
さて、神社でも三つ巴をよく目にします。
石清水八幡宮、八坂神社など三つ巴を神紋とする神社が全国にはたくさんあります。
屋根瓦にも三つ巴がたくさん見つかりますが、どうしてなのでしょうか?
答えは、水が渦を巻いている様なので、火災除けとしてのご利益があると考えられたからです。
では、右回りと左回りの三つ巴があるのですが、どんな意味があるのでしょう。
最初に載せた写真は、右回りですが、実は「左三つ巴」と呼ばれます。
下の左回りの写真が「右三つ巴」です。
一説では、筆でこの形を描くときに、最後の一筆がどっちの方へ流れたかで決まったとされています。
最後に先が細くなる形を描いたとすると、上の写真は右方向ですね。
だから「右三つ巴」
三つ巴の回転の方向にはこんな意味があるのでは・・・
生き物のDNAは右巻き螺旋。
右回転は、中心から外へ広がっていくイメージ。
拡大、成長、発展のエネルギーです。
地球は、北極点を基準にすれば、左回りの自転。
左回転によって引力が生まれ、人は地上に立っていられます。
外から中心へと引き込まれていく収縮のエネルギーです。
右回転の左三つ巴は、外へ向かってエネルギーを放ち、
神社を守る、魔除けのような意味があるのではないかと感じます。
では、左回転の右三つ巴を使っている神社は?
どこかで見たような気がするのですが、思い出せません。
見たことがある方は、教えてください!
その神社をヒントに、考察してみたいと思います。