【主祭神】
武甕槌神
経津主神
鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)
【ご神徳】
心願成就 商売繁盛 航海安全
日本の神話に、ある兄弟の物語があります。
・・● 山幸彦と海幸彦 ●・・
海幸彦は漁師、山幸彦は猟師としてそれぞれに獣や魚をとっていましたが、ある日、お互いの道具と猟を交換することにしました。
山幸彦が兄の道具を借りて釣りをしていたところ、釣り針を無くしてしまい、探し求めて嘆いているところに塩土神(しおつちの神)が現れて龍宮へ導かれます。
そこで美しい豊玉姫に出逢い結婚し、なくした釣り針を発見したのち、陸へ戻って、意地悪ばかりする兄を降伏させたのでした。
塩土神は、嘆く山幸彦に、小舟を渡し、そのまま進んでいってどこに着いてどこで待っていれば良いとアドバイスをくれました。
道先案内をし、行動の指針を与える神として描かれているのです。
そして、武甕槌神(鹿島の神様)と経津主神(香取の神様)を塩竈の土地へと道案内したのち、そこにとどまって製塩や製鉄、漁業を教え広め、土地を豊かにさせたとのことから、産業や豊かさを生み出す知恵を授ける神として伝えられてきました。
この知恵に満ち満ちた神様を主祭神とするのが、宮城県の塩竃神社です。
塩土神をお祀りしている別宮でお祈りをしていると今にも降り出しそうな濃いグレーだった空が一変して、
境内の上だけカンカン照りになりました。
一部始終を撮影していたケンさんも仰天していました。
境内には塩竃桜という珍しい桜の木があります。
ぼたんのように花びらが広がる、とても美しい八重の桜です。
ご神紋は、その塩竃桜を象ったものです。
ぜひ桜のシーズンに一度は訪ねてみてください。
塩竈神社は山にあり、お庭や木々が美しく、晴れていれば松島まで見渡せます。
その景色だけでも、すぐあなたも仙人気分を味わえるかも?!
雪の日に参拝をしたこともあります。不思議と雪が暖かく感じたのを覚えています。
道と行動を示してくれる塩土神。
私が電車の中でサロン移転を考えていたとき、頭の中に響いた、「箱根に住んで、店をやればいい~」というおじいさんの声は、後から振り返ってみると塩土翁だったのではないかと思います。
いや、不思議、不思議。
塩竃神社を参拝したら、歩いて御釜神社もお参りしましょう。
拝観料100円で、御釜を見せていただけます。
時間が許せば、松島へもぜひ。
こちらは、2012年に松島で見た木の枝です。どうみても手水舎の龍です。(笑)
仙台によく出張で訪れていた頃、地図を何気なく眺めていて、あることに気づきました。
神社の配置が京都とよく似ていると感じたのです。
それで知ったのですが、実は仙台は風水都市のひとつで、伊達政宗はちゃんと分かった上で設計しているのだそう。
だから、仙台で仕事に関する何かを行うと、全国区に発展しやすいというジンクスもあるんです。
どうぞ楽しみにお参りくださいね。
【 陸奥国一宮 鹽竈神社(しおがまじんじゃ) 】
宮城県塩竈市一森山1−1
022-367-1611