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ぐだめぐ日記

感じるままに想うがままに、流れに身を任せ、その時の気分で書きためる日記。

ALE14_2020.01.14_参加レポート
年もあけまして、オリンピックイヤー到来。
そんな2020年、今年初のALE14に参加してきました。

今回のプレゼンターは、フィールドホッケー日本代表『小野真由美』さん。過去には北京・リオデジャネイロ オリンピックにも出場されたフィールドホッケーのトッププレーヤーですが、実際に登場されたやプレゼン中の雰囲気から、どこか柔らかな印象を受けるそんな方です。
また、ナビゲーターはお馴染み『中西哲生』さんにて進行していきました。
 
冒頭は、小野さんのプロフィールから。
フィールドホッケーをいつから始めたかというと小学校4年生まではサッカーをしていたそうですが、学年が上がるとともに男子のみのチーム編成となる関係上、やめざるを得なかったのですが、そこで出会ったのがフィールドホッケーだったそうです。
そもそもフィールドホッケー自体どこで、どのような場所でやっているかというと、全国的にみるとあまり多くはないく、あっても県内の1つの市にある程度だそうです。その1つが小野さんの出身市にたまたまあったということでした。
 
実際に小野さんがフィールドホッケーを始めてからですが、その成績は輝かしいもので、中学、高校、大学各年代で日本リーグ等の大会において優勝を果たしており、チームスポーツなので一概に個人の実力で優勝ということではないでしょうが、ここまでの輝かしい実績を考えるとフィールドホッケーに魅入られた選手なのだと思いました。
 
その後、北京・リオデジャネイロ オリンピックと日本代表として出場されてきましたが、リオオリンピック後は一度気持ち的な疲れから代表を離れました。ただ、今年開催される東京オリンピックに出場するため、もう一度フィールドホッケー日本代表の力となるため、代表復帰を果たしました。もちろん、まだ代表選手が決定していなので、これからの選抜に向け代表候補の選手たちとともに切磋琢磨する日々を送っています。

ちなみに、小野選手は社会人チームがある企業に努めているわけではないので、日々のトレーニングは国立スポーツ科学センターや大学チームの練習したりとフィールドホッケーに特化した生活ではなく、一般的な生活の中で時間を作り日々トレーニングを重ね、今なお現役を続けているそうです。
 
 
さて、一通り小野さんのプロフィールを話されたあと、フィールドホッケーに関すること、そして今指導者として活動していることについてプレゼンと実演を交え話していただきました。

まず、フィールドホッケーについてですが、何となく試合を観たことはあっても、ルールや戦術などは分からないことが多いです。
そのため、東京オリンピックでも行われる競技職種として身近に感じてもらうために使われる道具等も併せて説明いただきました。
道具に関してですが、まずもって一般的なスポーツショップ(Xebioとかゼビオとか)にはおいてなく、専門ショップとして代々木・渋谷に行かないとないそうです。そのため、海外遠征などで強豪国に行ったときに日本と違いより身近にフィールドホッケーがあるため、その時に買ってくることもあるそうです。

ただ、フィールドホッケーといえばのスティックですが、規定が定められており、認定印がないと実際に試合では使えないとのこと。また、安価なものでは10,000円、高価なものだと50,000円程度まであり、種類もポジションによっては打面のエッヂが急なものや重心の位置が異なってたり、材質もカーボンやグラスファイバー(昔は木製)、長さもまちまちとその中から自分がフィットするなというものを使用するそうです。
その他、フィールドホッケーのボールはゴルフボール並みに固く、思いっきり打ち飛んでくるボールが当たっては大けがするので、脛から足首を守るガードや専用のシューズも必要になります。
 
次に実際の試合はどう展開していくのか。細かなルールが気になる方はコチラをご参照ください。
ざっくりとしたルールとしては、サッカーに似たもので、11人 対 11人で行われ、試合時間は15分4Q制が取り入れられています。
その他、プレー中のルールですが、明確なのは『危ない』と思われるプレーは反則という基準がはっきりしていること。上述にある通りボールは固く、すごい速さで飛んでくるボールが頭などに当たっては場合によっては生死にかかわるので、『危ない』とされるプレーは反則になります。(主にボールを高く飛ばさない(明らかに高い場合は別)など)
そのルールを前提にしてプレーしますが、その他にもサッカーと似たといってもオフサイドがなかったり、ボールを足に当ててはいけないなど、試合の駆け引きにもなるルールがあったりしてます。
 
東京オリンピックでは7月25日から8月7日まで期間、大井ホッケー競技場で競技が行われます。(詳しいオリンピック情報はコチラ
これを機にオリンピックやフィールドホッケーそのものを観戦してみてはどうでしょうか。

そしてプレゼンで語られていたテーマが「指導者として」という内容でした。

小野さんは現役の選手でありながら、現在は慶応大学のホッケーチームのアドバイザーとして指導も行っています。
ただ、この慶応大学ホッケーチームは、一般的な強豪校ではなく、初心者が大多数を占めるチームであることが、一つ特徴としてあります。
そんな経験されている方が1人いるかいないかのチームを指導するにあたって、小野さんが大切にしていることを教えていただきました。
まず、入部されてきた部員達にどんな目標、目的意識をもって入部してきたか動機を聞くそうです。当然、各々がもつ動機が異なるようですが、その動機は往々にして「輝くこと」を目標としたものが多いそうです。
その上で指導にあたるときは、「自分の『当たり前』と部員の『当たり前」は違う」ということを意識しており、自身の考えやできることを強要せず、これまでの経験を砕きながら少しずつ教えているそうです。
 
さて、小野さんが指導者としては全くの初心者であり、部員も初心者が多数という中で、小野さんが考える指導者の役目とは何なのか。
それは、『選択肢を与えること。』と考えていました。
上述のとおり、指導に当たっては『当たり前』が違うためプレーの選択を間違えていることがあったり、ミスをすることもあります。ただ、その時にいきなり怒ることはせず、ミスをした時に、ほかの選択肢を増やすため、「何を どのように どうやって 解決したらいいか」を自身の経験からあたえ、考えさせているそうです。
仮に「ミスをする」→「怒る」としたとき、怒られた選手には「なぜ怒られたのか。」の疑問が残り、何の解決にも結び付きません。そのため、そこでプレーの幅を狭めるよりも、『選択肢を与える』ことで、その選手が考え新たな選択肢が生まれ、より良いプレーが生まれるかもしれません。

また、フィールドホッケーにおいて、正しいフォームがあるわけではありません。ただ、正しいものがないといいつつも基本となる動作があるため、要点となる動作は指導しても、そこからのプレー方法やプレー選択のアプローチは選手個々であってよいものと考えていました。
そのため、小野さんは、『基本を知り、クリエイトすることに導く』ことが指導者の理想として考えられていました。
また、この理想に至るために、指導者として初心者である自分にとっても、初心者に近い部員達を指導することで、自分自身の成長のステータスを推し量ることができるとともに、初心者に近い部員達であるが故に、自分も考えなかったプレーをすることで、自身にとっても新たな「気付き」が生まれ、成長することができていると嬉しそうに語られていました。

さて、最後となりますが、いくつかの質疑の中や、プレゼン、中西さんとのトークの中でも語られていた『スポーツの価値を高める』という小野さんの目標について。
フィールドホッケーは、サッカーや野球等と比べてマイナースポーツに分類されてしまい、それだけでは生活できる競技ではありません。
しかしながら、フィールドホッケーのみならず今年の東京オリンピックで実施される様々な競技がこれを機に競技人口が増えたり、世間の認知が広まり、それこそ競技で生活できる、また、生活の一部として競技が存在するような環境になること、昇華できることを願い、その競技選手として、様々な活動を通じ『スポーツの価値を高める』ことができたらと語られていました。
 
オリンピックで実施される競技でありながら世間的な認知が乏しい、また、競技人口も少なく競技環境も整備が万全ではないからこそ願う目標であり、スポーツを通じて得られるものがたくさんあることを知っている現役選手でもある小野さんであるからこその願いだと思います。
 
今年開催させる東京オリンピックを機に様々な競技を通じて、今年限りではなく、その先もスポーツを通じ楽しく元気な日常生活が身近になるような働きかけや活動があることを、スポーツが好きな私自身も強く願いたいです。