「ソワレに何か観たい」と「下北沢行きたい」がドッキングして調べたら、な、なんとスズナリでお芝居してるじゃありませんか!
憧れのスズナリで、花園神社でテント芝居もしているというので興味も持った事のある椿組さん
行くしかないでしょう

お尻が痛くなりそうな椅子からして珍しく。

舞台に盆や奈落等舞台機構に興味を示しきょろきょろしていた

久しぶりの小演劇。楽しみ❣️




作         秋之桜子(西瓜糖) 

演出        藤井ごう 
挿入歌       山崎ハコ
 
草次郎(石守家臣)  加山徹
小鈴        井上カオリ
桃山兄弟      田渕正
服部(雇人紹介所)  木下藤次郎
亮子(雇人紹介所)  土屋あかり
三斬        斉藤健
珠代        長嶺安奈
お兼        岡村多加江
お梅        浜野まどか
夢之丞       鈴木彩乃(劇団晴天)
夢之介       佐久間淳也
ヨネ        根本大介
平助        十河尭史
お夏(石守の姫)   山中淳恵
権左衛門(石守家臣) 鈴木幸二
右佐治(石守家臣)  佐藤銀平(サスペンデッズ)
スミス夫人     奥山美代子(文学座)
ジョージ・スミス  谷口双葉
石守光政(殿様)   外波山文明
 
明治4年の秋。散切り頭を叩いたら文明開化の音がし始めた頃。
石守の領地でも廃藩置県のため、領地を明け渡し殿様と娘のお夏が家臣2人と東京へ向かうことになった
お夏と淡い恋心を抱きあっていた草次郎は、手先の器用さが認められお夏恋しさに東京へ向かう
東京でその腕前を認められた草次郎はテーラーに勤め、長屋の面々に助けられながらお夏を探しつ続けていた
1年が立ち、瓢箪池で釣りをしていた草次郎は、小鈴という元花魁の幽霊を釣り上げてしまう
その頃殿様とお夏達一行は人里離れた場所で茶屋を営んでいたが上手くいかなかった。
そんな時偶々知り合いになったお兼より雇人紹介所を教えてもらうのだが、紹介所の役人とトラブルを起こしとんでもない所を紹介されてしまう…
 
 
何の知識も入れずに来たのですが、想像以上におもしろかったです
何もない舞台に鞄がおかれそこから花畑になり、山崎ハコの歌。
ちょっとアングラを意識していたのですが、まったく違ってました
明治維新をバックにした人情物のようでもありその実、ラブコメでした。
 
長屋の面々の個性もてんでバラバラの個性が揃って良かった。
桃山三兄弟も好きでした
時代が変わろうとも長屋のみんなは助け合うことでお互いの足りないものを補っている
時代にうまく添う者、抗う者、マチマチだけど、庶民は逞しく明るい
苦しい時程笑っていたい。
今はわからないが、後から見たら今この時期もおおきな過渡期なのかもしれない。
それなら笑って日々を過ごしたいと思う。
お夏達武家組もこのままではいけないと行動していくようになるわけだが
ただ、家臣の一人が時代の変化について行けず薩摩の西郷の元へ行ってしまった。
この後薩摩が辿る歴史が彼の未来をも告げているようで少し切なくなった。
 
さて、人相書きまで頼んで配りまくり探していたお夏と、草次郎は会うことができるのか
草次郎に取り付いてしまった花魁の幽霊小鈴は無事成仏できるのか
はたまた、なんで、ガス灯が檸檬のにほひになるのか
公演は終わってしまいましたが、劇団のDVDが出る…やも知れず
近いうちに再演もあるかも…知れません
この続きはその時お確かめ下さい
 
ちなみに椅子でお尻は大丈夫でした
帝国劇場の補助席より楽と思ったのはマチソワ経験して疲れていたから?