今日は仕事早退でゆとりの観劇。

いつもの駆け込みじゃない

しかも久しぶりの二幕物。じっくり楽しみます




作      ニール・サイモン

演出     堤泰之

訳      小田島恒志

       小田島則子


ウィリー・クラーク      加藤健一

アル・ルイス         佐藤B作

ベン・シルバーマン      加藤義宗

ミス・オニール看護婦     田中梨花

コントの患者         照屋実

コントの看護婦        韓佑華

エディ(アシスタントディレクター)佐野匡俊

声のみ

フィル・シェーファー(ディレクター)清水明彦(文学座)

アナウンサー         加藤忍


ニューヨークの古びたホテルに一人の老いた役者ウィリー・クラークがいた。

かつてはヴァードビルの大スターだったが、今は見る影もなく甥でありマネージャーのベンから紹介される仕事を細々とこなしていた。そんなある日ベンは大仕事を持ってくる。

かつての相棒アル・ルイスとコンビを組み、サンシャインボーイズとして名コントをやる仕事だった。

ウィリーとアルは若い頃、サンシャイン・ボーイズとして活躍したコンビだった。

ある日アルから解散を言い渡されて以来仲はギクシャクし言葉を交わさず何年も経っていた。

2人は断り続けるが、どうしてもカムバックせざるを得なくなる。そして…


最初の方、少し間延びしててコメディだけに新鮮さを感じず古い作品なのだなと思った。

が、一幕中盤あたりからピッチがあがりはじめ、加藤さんのウィリーの緩急のあるセリフ回しに大笑いさせられてしまった。

佐藤さんのアルは舞台に出ただけで笑いが込み上げてきた。

抑え気味の演技でウィリーの攻撃的なセリフを受ける様にしていてそれでいてブスっとウィリーを刺しにいく。しかし、これが上手く刺さらない。返り討ちに遭いながらも、また刺しにいく。

これは面白い。

舞台を観る前、2人がキャンキャンぶつかり合うのかと勝手に思っていたから、思わぬ誤算。

2人の掛け合いが兎に角面白くてしょうがない。

共演は今回が初めてとは思えない組み合わせで、お2人の違う一面も観られたと思った。

今度は違う形でバディ物も観てみたい。


最初古いコメデイと思ったニール・サイモン

まだまだ面白い


そう言えばいつだったか、中堅、若手の演出家さん達が古典戯曲を掘り起こし、現代に蘇らせてると読んだ事があった。事実、古典程ではないがかなり前の作品が、新しい演出で次々と上演されている。


面白い物はいつの時代の物でも大歓迎です。

待ってます。