いよいよ『LILIUM』大千穐楽👏
前日の様にまっさらな気持ちで観ます



作・演出      末満健一

音楽        和田俊輔
 
リリー       内田未来
スノウ       浜浦彩乃
ファルス      大森未来衣
マリーゴールド   斎藤瑠希
紫蘭        白鳥光夏
竜胆        河本彩伽
シルベチカ     北御門亜美
キャメリア     齋藤千夏
チェリー      加藤弘美
カトレア      真弓
ローズ       アイザワアイ
ナスターシャム   岡本美歌
マーガレット    川崎愛香里
ジャスミン     中原櫻乃
クレマチス     黒木柚衣奈
ミモザ       八尋雪綺
モンステラ     能瀬うらら

スウィング     金井菜々 渡辺菜花

ストーリー、キャストについては前楽参照
前日深夜まで『LILIUM』アンソロジー永遠書簡『BROSSOMES』を読みました
更に深く各キャラを知り好きになりました
そして今回ミュージカルとして改編された『LILIUM』は、確かに何度も聞いた懐かしい曲がいっぱいあり、前奏になると「きた」って思うのですが、初演を補足する為に曲やシーンを入れた作品ではなく、もう一つの別の『LILIUM』だと思いました
まず、キャストが違う。当たり前ですが、初演の10代のアイドル達が演じていたキラキラ感とは違い、全体的に前回よりお姉さん達が演じている今回は達者感がありました
それだけではありません
キャストパレードを始めそこで作り上げられた少女達のクランも違う
初演をリスペクトしつつも全く新しい世界を創り上げていました
これは『新約』LILIUMなのです

エリエリの歌のあたりで、前日のマチネの様にグッとなったが、深夜まで本を読んだのがたたって中盤迄睡魔との闘いだった💦
中盤から持ち直した自分を褒めたい
いや、ファルスの歌声で正気にさせられたように思う
そこからのワンシーン々が終わるのが惜しくって、歌にダンスにお芝居に魅入り、鳥肌が立つ思いで劇を追っていった
作品の考察は色んな方がされていると思う
私ごときが敢えて言う事でもないと思う
ただ、ただ作品の世界に居たかった

大千穐楽の3回めのカーテンコールで、初演同様にリリーが百合の花束を舞台中央に置く頃には大泣きをしてしまった。4回目のカーテンコールで『LILIUM』は幕を閉じた
もう、この作品が演じられる事もないだろう

なぜこんなに涙が出るのだろう

私だけではなかった。立ち上がれない方もおられた

その空間にいる事が幸せでならなかった
客席は老いも若きも性別も関係なかった
私達はそこで伝説を見届けた

「極上の美しき絶望」は壮絶な最後を迎えるが、
これはただのアンハッピーな話ではない
最後まで凛とした毅然たる態度をとったリリーの姿が、『生』と『死』の尊厳を訴えてくる

これが末満さんが一番描きたかった事なのではないのだろうか

今後のシリーズの展開でリリーのその姿が、闇堕ちしたソフィーにどう影響をもたらすのか楽しみでもある