大阪初日は花總さん休演という波乱から始まった。

私が観る予定の2日は貸切のマチネも消えて、花總さんの大阪初日と楽のソワレが残った。

4人の休演者も出てる状態

幕が上がる方が奇跡に近いくらい尊いのだ

しかし、朝バスのきっぶを取った地方組には

苦行の時間待ちになる

困った

そこでレンタルスペースに行く事になる

簡単な電話ボックス並みの防音室に入っている様な所だった。

これも旅の面白味かとのんべんだらりと休み、

夜の公演を待つ事にした


しかし、前シーズンでは愛希さんのエリザベートしか観れず、今回は逆のパターンになっている。

愛希エリザベート は博多までお預けのようだ






脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ

音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎(宝塚歌劇団)

エリザベート    花總まり
トート(死)     古川雄大
フランツ    田代万里生
ルドルフ    甲斐翔真
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ   未来優希
ゾフィー    香寿たつき
ルキーニ     黒羽麻璃央
少年ルドルフ  井伊 巧 
マックス      原 慎一郎
ツェップス     松井 工
エルマー      佐々木 崇
シュテファン    章平
ジュラ       加藤 将
リヒテンシュタイン 秋園美緒

アンサンブル
朝隈濯朗 安部誠司 石川 剛 奥山 寛 川口大地 後藤晋彦 柴原直樹 白山博基 田中秀哉 福永悠二 港 幸樹 横沢健司
天野朋子 彩花まり 彩橋みゆ 池谷祐子 石原絵理 華妃まいあ 原 広実(休演) 真記子 美麗 安岡千夏 山田裕美子 ゆめ真音(休演)
トートダンサー
乾 直樹(休演) 五十嵐耕司 岡崎大樹 小南竜平澤村 亮 鈴木凌平 山野 光 渡辺謙典(休演)
スウィング
廣瀬孝輔 山下麗奈

花總エリザベート 
体調が心配だった。やはり病み上がりらしく、東京の様に声が出ていなかった。
東京では逆に少女時代が元気が良すぎるくらいだったし、『私だけに』の歌が、感情は先走って前に前に出てくるのに歌と身体がついてきてない感じだった。
それが、一幕後半辺りから「あれ?」って感じる様になり、
一幕の幕切れでは、その堂々たるお妃張りと美しさに圧倒されてしまった。
なんか凄いものを観たと思った。
正にお花様。
ファンの人達も感極まったのだろう。涙声が周りを包んだ。
二幕に入ってからは面目躍如
本当に素晴らしいエリザベートでした
最初のカーテンコールで座る様な会釈をされた時、その真摯な姿に、
「お花様いいんだよ」と言いたくなり涙が出そうになった。
その後の挨拶はファンや周囲へのお詫びと心遣いをみせられ、
ご本人も辛く悔しかった心情を吐露されてました。
博多での公演も期待して楽しみにしています

古川トート
2019年に観たトートの時より手慣れた感じがして、かなり悪魔っぽい悪い『死』になってました。
『最後のダンス」のスライディングはちょっとビックリした。
今回トートダンサーが二人欠員がでているので、
閣下自らダンスのインフォーメーションに参加され、
その素晴らしい跳躍を見せておられました。
本人(古川君)も楽しんで演っているようで、歌い方も変えてきてましたよね(誰かに同意を求め中)
成長が見えるのですが、トートって歌のイメージが強いのでまだ物足りなく感じてしまうのです
立ち姿とか風格も出てきたし欲も出てきたので敢えて書きました。ごめんなさい。

田代フランツ
出る毎に声のトーンや喋り方が変わってゆき、
シシィへの愛の深さも感じてきた万里生君
誰か一緒に観ていたら、「ねぇ、観た?」と声をかけたくなるくらいの良いフランツ
2019年の時もその童顔から計り知れない演技力に感心したのですが、更にバージョンアップしてました。
丁寧に演じておられるので好感度アップしました

甲斐ルドルフ
もう一人好感度アップの好青年ルドルフ
東京の時のまま、好青年ぶりを発揮してましたが、前回より皇太子としての苦悩が深くなってたみたいでした

香寿ゾフィー
同じ役をシーズンが変わっても何回も演るのは大変だと思う
なのに「慣れを感じさせない人だな」と思う
また、来季があるのなら、観てみたい

この後、博多で涼風さんも観るのだけど、今回、剣さんとは縁がない様だ。19年に続き残念。

黒羽ルキーニ
東京では動き過ぎの感があったルキーニが今回は少しおとなしくなった。
静の山崎トートがおらず、古川トートだけのせいか、動きが減った分凄みが増した。
2.5次元での線の細そうなイメージとは違い、
元々この麻璃央君は立役者タイプなのかもしれない

子ルドルフの巧君、可愛いってだけじゃない
最近のミュージカルの子役はみんな凄いなぁ 

トートダンサーズの面々
一人かけただけでも大変なのに、二人も休演者を出しての踏ん張りとカバー力にブラボー‼︎

アンサンブルも二人かけて、その代役も兼ねてチームワークで乗り切ってました。ブラボー

今回の『エリザベート 』は色んな意味で万全ではなかったかもしれません
でも、今回が初めての人が観ても、その素晴らしさに感度したと思います
ただ乗り切った舞台ではなく、演劇人の底力と『エリザベート 』の魔力が、今回の奇跡の舞台を魅せてくれたように思うのです。