コロナ爆感染吹き荒れる中、地方も都会もへったくれもないので、東京遠征に踏み切る。
が、初日3日目からのコロナ中止に胃と心が痛くて震えがはしる。更に追い討ち中止で全滅
しかし諦めきれず、かすかな希望にかけて東京へ向かう


作・演出 末満健一

音楽 和田俊輔

宇内陽之介     荒木宏文
邑麻二郎太     松田凌 
邑麻三郎太     長妻怜央(7ORDER) 
嘉田蔵近      梅津瑞樹 
宇内富士      小島藤子 

旭太郎       荒木宏文
千明伽羅      橋本祥平 
須万攩(てへん抜)雀  松本寛也 
真嶌千蛇      加藤大悟 
座頭の來      安田桃太郎 

皿月壬午      小澤雄太 
玖良間士道     鈴木裕樹 

工藤翔馬 
榮桃太郎
蓮井佑麻(澤田圭佑)
下尾浩章 
菅原健志 
杉本佳幹 
宮永裕都 
横山慶次郎 

戦乱が終わり、徳川による治世が始まったばかりの江戸。
新しい時代に「人を活かす剣」の在り方を求める宇内道場の師範・宇内陽之介は、家族や門下生らと共に心穏やかな日々を送っていた。
ある日、陽之介の心友であり別の道場を営む嘉田蔵近の出稽古の相手をしているところに、邑麻二郎太と三郎太という兄弟がある理由をもって弟子入り志願にやってくる。
時同じくして、巷では破落戸集団である「日陰党」が江戸の町を騒がせており、町人たちはその悪行を「日陰事変」と呼んで恐れていた。
日陰党の悪評が陽之介の耳にも届く頃、与力である玖良間士道より町道場の師範たちに招集がかかる。それは日陰党討伐隊への誘いであった。

↑上記HPより抜粋
手抜きだと思うが、順番に書くとかなりのネタバレになる。いや、もう既にネタバレの気もするがどうぞご容赦仕る。
時代劇です。ムビステって時代劇限定なのだろうか?
本当は映画を観てから前日譚を観たかったが、地元どころか近県がやってないから仕方がない。
舞台が観れるだけでもありがたいのだ。
主人公、陽之介は絶えず夢の中のもう一人の自分に惑わされている。ここが夢なのか現実なのか果たして自分は誰なのか?絶えず自問自答し、闇に少しづつ呑まれそうになる。
この世は光も有れば影もある。明確である様で空い易い一本の線を、私達も絶えず行き来しているのだ、抗う程に惹きつけられ、思う程に放たれる。因果なものよのう(時代がかってます)
そんな重たいテーマを2時間10分休憩無しでぎゅっと込めてあります。とんでもないです。もっと観たかったのに…いや、これは一気見せでないといけない。途中で緊張が切れてはいけないのだ。
凄まじいチャンバラに、メリハリのある音楽が、時には般若心経までアレンジされ流れてゆく。
高揚感満載の中、
私は誰だ
ズシっと腹にまで重くきました。

荒木宏文さん、あらやんがしっかりとした軸そのものなので、ブレたらこの話は終わりです。
光と影、陽と陰、いや闇を付かず離れず演じていた。役者としてこんな骨太な一面があったんだなぁと感心しました。
今回の作品、それぞれペアがありました。
邑麻兄弟の松田凌さんと長妻怜央さんの兄弟。
楽しくて暗くなりがちな話の中で陽の部分を支えてくれてました。楽しい。
ずっと気づかなかった橋本翔平さん。すまない、いつもの元気いっぱい少年とは、発声も違っていて気づかなかった。これは良いことか?
松本寛也さんとの俺様同士が邑麻兄弟と対比していて面白かった。
今回、妖しさ部門のペアは見応えありました。梅津瑞樹さんと加藤大悟さん。話には聞いていた加藤さんの演技。面白い。梅津さんの二面性のある役所と演技力が相まって、相乗効果があったと思います。

頑張って東京へ行って良かった。それだけの物を観たと思います。でも満足はしていない、返って渇望して乾いています。「もっと、物語を〜」は、別の話で(汗)『漆黒天』のBlu-rayセットで頼んだだけでなく、かみかみも見られたけど、今回の舞台の配信も頼んだ。
暫く空いの瞬間(とき)を楽しんでみようと思う