コロナ禍になってから2度めの例会
前回のピリピリした緊張感は今回は幾らか和らいだ気がする。
と言っても最近クラスターも出たばかり、検温を始めサークルスタッフは少数精鋭で頑張ってる。
感謝。
前進座さんは久しぶり過ぎて…何十年前か…
山本周五郎作品だったはず、そして今回は歌舞伎です。


作     鶴屋南北
台本    小野文隆
演出進行  中橋耕史 



民谷伊右衛門         嵐芳三郎
女房お岩・小仏小平・
茶屋女おもん・小平女房お花  河原崎國太郎
佐藤与茂七          早瀬栄之丞
お岩妹お袖          忠村臣弥
直助権兵衛          藤川矢之輔
按摩宅悦           柳生啓介
伊藤喜兵衛          松涛喜八郎
中間判助           寺田昌樹
後家お弓           山崎辰三郎
伊藤家乳母お槇        上滝啓太郎   
四谷左門・伊右衛門母お熊   藤井偉策
喜兵衛孫娘お梅        玉浦有之祐
秋山長兵衛          松浦海之介
利倉屋茂助          嵐市太郎
奥田庄三郎          和田優樹
関口官蔵           松永瑤

四谷怪談が赤穂浪士と関係があるのは有名なお話で、浪士物をする時はお岩さんも御祓しないといけなかった、なーんて話も聞いた事がありました。
塩治(浅野家)の浪人民谷伊右衛門は、実家に連れ戻されている妻お岩との復縁を義父に迫るが、自分の過去の悪行を指摘され断られてしまい、義父を殺害。一方お岩の妹お袖に横恋慕している直助はお袖の夫佐藤与茂七を殺害。父親と夫の死に嘆き崩れる姉妹に男達は「仇をとってやるから」とつけいる。
民谷家に戻ったお岩は産後の肥立ちが悪く、伊右衛門はそんなお岩を疎ましく思うようになる。
そんな伊右衛門の元にある話が舞い込む。


見せ場として、河原崎國太郎さんの四役と早変わり。いつ入れ替わったか分かってないお客様も多かったはず。そして数々の歌舞伎の手法。
観客がわの反応も声は出せないが感じる。
最初古めかしさも感じながら観ていたが、どんどん異空間へ連れていかれた。

話も大体知っていたので、意外な話の展開もしってたが、観ながら思ったのは「あぁ、四谷怪談って人間ドラマだったんだわ」って事。
鶴屋南北がどういう意図で忠臣蔵のサイドストーリーとして描いたのかは分からないけど、人間の業の強さを感じた。