宝塚歌劇で上演された時、私は最推しの紫苑ゆうさんが退団されて、塚ファンも卒業していた。

『うたかたの恋』のルドルフが出るくらいしかわからない。でも、いやだからこそ作品だけは気になっていた。
『北野武の誰でもピカソ』で山口祐一郎さんと井上芳雄くんを見る。『エリザベート 』の話やら舞台の一部やら心が躍った。
 
宝塚が初めてDVDを出したのも雪組の『エリザベート 』即買いして観た。
 
星組時代まだ研二で大抜擢で可愛いミーミルちゃんを演じていた花總さんが、レジェンドエリザベート になるなんて、
当時は勿論思いもしなかった。事実、オーストラリアのガラコンサートに参加したのはトートの一路真輝さんと、
既に退団していた白城あやかさんのエリザだった。
兎に角「祐一郎」のトートが観たかったけど、地方で僻地民の主婦が仕事と家庭を追いやっていけるものでなく、
『エリザベート 』は私にとって雲の上の存在になってしまった。
それと同時に、東宝のミュージカルやかつて『エビータ』の地方公演を観た四季まで別世界になってしまった。
宝塚ファン卒業しても、紫苑さんもでたエリザベートのガラコンサートのDVDなどを観て憧れを募らせていた。
 
ユーチューブの東宝のチャンネルを何回観ただろう。それもエリザ求めて。
エンタ系チャンネルも入れて100回は観たのでは、それで他のチャンネルに飛ばされ
たまたま観た『k』のダイジェストがきっかけで演出家末満健一さんにドはまり。役者荒牧慶彦さんの贔屓になる。
きっかけとはわからないものだ。
そしてもっとわからない事が起きる。
 
転機はある日突然来た。
 
家族の協力で一人旅を始め、舞台も生で観劇できるようになり、
観たかった『ダンスオブヴァンパイア』のチケットを取る為東宝ナビザーブに入った時、
エリザの補助席の案内に目が囚われた。
 
「まだ、観れるんだ…」
 
リセールもある。
オケピにチケトレ
高額転売反対運動の私にも買える場所がある事は有難い。
長いあいだ閉まったままだった、宝物がいっぱい詰まったパンドラの箱は開いた。
 
自力は徳が無いので落ちまくる。
 
でも希望はあった。
 
家族の応援や協力者のおかげでチケットを入手。
涙が出た。
ずっとCDから曲を入れ込んだipod!と円盤から見る画面の世界だけだったエリザ
異世界交流のようだ。
 
その異世界に近々行ってきます。
 
どんな希望をつかんでくるのやら。