早朝なのでいつものところでいつものように時間を潰してから有楽町へ。そこで宝塚雪組の当日券逃された方と話し込み雪組の入り待ちをすることに、そしてなんやかんやでギリギリまでシャンテ界隈にいました。帝劇に慌てて入り、写真撮りパンフレット買って、いざ客席へ
19世紀後半ハプスブルク帝国最後の皇后エリザベート。
彼女を暗殺したルキーニは、暗殺から100年たっても死者の世界で裁判にかけられていた。
彼はその黒幕は黄泉の帝王トート(死)で彼女も望んだから、すべては愛のためだと説明する。
そしてその証人として、いまだ煉獄にいるエリザベートの関係者であるハプスブルグ家の亡霊達をさし、彼らもエリザベートのことを語りだす。
絶えず自分らしく生きようとするエリザベートと、彼女を愛したトート(死)
2人の物語がはじまる。
脚本/歌詞 ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲 シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞 小池修一郎
音楽監督 甲斐正人
- エリザベート 愛希れいか
- トート(黄泉の帝王) 古川雄大
- フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝) 田代万里生
- ルドルフ(オーストリア皇太子) 三浦涼介
- ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ 未来優希
- ゾフィー(オーストリア皇太后) 剣 幸
- ルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者) 成河
- エルマー(ハンガリー貴族)植原卓也
- マックス(エリザベートの父)原慎一郎
- ツェップス(新聞の発行人)松井 工
- リヒテンシュタイン(女官長)秋園美緒
- ヴィンデッシュ( 精神病患者)真瀬はるか
- アンサンブルキャスト(男女五十音順)
朝隈濯朗 安部誠司 石川 剛 奥山 寛 川口大地 後藤晋彦 佐々木崇 白山博基 田中秀哉 福永悠二 港 幸樹 山田 元 横沢健司 天野朋子 彩花まり 池谷祐子 石原絵理 伊藤典子 彩月つくし 七瀬りりこ 松田未莉亜 美麗 安岡千夏 山田裕美子
少年ルドルフ 陣 慶昭
トートダンサー
乾 直樹 五十嵐耕司 岡崎大樹 小南竜平 鈴木凌平 谷森雄次 楢木和也 渡辺謙典
このマチネで100公演めになるらしい。
今回の『エリザベート 』でってことですよね。
100回おめでとうございます。
また直ぐにでも公演して欲しい。
今度はマメに通います。
それにしても、刀ステの200回といい、作品の節目である記念の日に来られたのは、なんかとても嬉しい。
『黒執事』メンバーが古川君を筆頭に植原君、三浦君等がいるし元宝塚の剣さんもいるから慣れ親しんだ感じ、でも、そこは『エリザベート 』全く違う役者の顔がある。
古川トートずっとiPod!で山口祐一郎(彼だけ敬称略)のトートを聞き続けていると「あれ?」ってなるが本来歌ったら彼のとうりになるんだと思う。
クールビューティなトートで、策略で動く人間を大層面白がっているようにみうけられる。例えば、小さいルドルフが「猫を撃ち殺した」と言ったら、笑って普通に聞いている。エリザベート に対しても所々そういう態度や笑みを浮かべていた。闇の帝王の風格もありました。やはり、悪魔役と闇の帝王は違います。
愛希エリザベート 。ずっと、白城あやかさん、一路真輝さん、花總まりさん以外のエリザベート はテレビやネットで見てもピンと来なかった。
みんな綺麗なんだけどどこかが違って感じた。
一幕ラストの肖像画と同じような出で立ち。あの時品と美貌だけでなく自由にはばたこうとしている力強さがなきゃエリザじゃない。タイトルロールなんだもの。いくら周りが良くても肝心の彼女が『エリザベート 』にみえなくっては意味がない。紗が透ける浮かびあがる姿にザワッと鳥肌が立った。
愛希エリザベート は立派にそこに当たり前に佇んでいた。
二幕からの演技もよくて、トートに勝ち誇っように歌うシーンとか、お互い負けてない。
田代フランツ。円盤で観た時は童顔で幼く見えていたのが月日が人を変えたようで、演技が逞しくもなってたし、シシィの部屋の前のあたりから年月の変遷がはっきりしてた。ちょっとやり過ぎ感もあり。
三浦ルドルフ、若い皇太子がトートに操られていく様が、向こう見ずで突っ走っていく若さを強く感じさせた。
成河ルキーニ。言うことないです。本人が一番楽しんで好きに演じられ役です。ルキーニってこんな男だったと言われたら納得してしまう。
剣ゾフィー、時おり弱く感じる事もあって、もっと激しくやっても良かったのでは?
未来マダム、これも文句なし。
『黒執事』つながりの植原エルマー。古川君と握手のシーンはちょっとニンマリしてしまった。初めてたっくんを観たのはB&W歌も台詞もクセが強くて、まさか帝劇で観る日が来るとは。スカピンから着々とレベルアップ。出るたび口髭アゴ髭と増えて誰かわからない時も。フランツとエリザの結婚式のダンスシーンは、兼ね役で踊ってます。成長する彼を、ファンでもある次女とTDVを観に行くのが楽しみです。
今回初エリザに、ずっと実感が湧かなかったんですが、最初の煉獄の群舞のシーンで目頭が熱くなりました。
「これがエリザなんだ」
今までYouTubeのカーテンコールやチラリと映ったテレビの画面に向かって手拍子や拍手していたのが、生で心の底から届けたい人達に届けられる喜び。
ずっと祐一郎のトートに囚われ、円盤を買っていてもまともに見てなかった。
エリザ、エリザ、と叫んでいて、当日「なぁーんだ」みたいに成るのが怖くて、東京へ来る3日前にやっとまともに観たぐらいだった。
小池演出は前回(円盤で観た)よりシンプルになっているようだ。
削ぎ落とした感があった。
スタンディングのカーテンコールでトートとエリザが出た瞬間「もう、泣いていいですか」と思った途端涙が堰を切って溢れて止まらなくなりました。席を立っても涙が止まらなくて、劇場追い出されるように出て行きました。
この後、もしリセールで貸切取れて見てたらやばかったです。花總エリザが待っているんですから。
このあといつものように下北沢ヘ向かったのですが、道中も泣き顔が固まったようで化粧も涙のスジに流れてひどいものでした。