今年一番最初の市民劇場はコメディ?からでした。

 

金融業の武市浩蔵が妾の駒代の家で急死。

報せを聞いて本妻の松子、浩蔵の妹タキが駆け付けた

その後借金と会社の整理をつけた松子の所に

アパートには住めないとタキが押掛け

店の工事が終わる一ヶ月だけだと駒代も押掛け

一筋縄ではいかない三婆が一つ屋根の下で暮らすことになる

 

原作 有吉佐和子

脚色 小幡欣冶

演出 西川信廣

出演 佐々木愛 有賀ひろみ 阿部敦子 佐藤哲也 

    小林悠記子 筆内政敏 他

 

3時間近くあるお芝居にもかかわらず場内は爆笑続きだった。

舞台の時代からいって約40年前、平均寿命も今より大分短い

「70過ぎで生きているかしら?」

のセリフには高齢者の多い客席から苦笑も起きていた。

いやあ3人ともなんともいいクソ婆でした

佐々木さんのコミカルなお芝居は初めてみたかも

阿部敦子さんの一寸粋な着こなしと

どこから出てくるかわからない言訳をまくしたてていく

そのいけシャアシャアが小気味いい

そして幽霊のようにふわーと出てくるタキの有賀ひろみさん

存在感ありました。

いつかはお迎えがくるのだけど

老いを感じる時一人では淋しい

子供はいるけどちょっと考えさせられもした

 

帰る時後ろの方で「お前もこうなるなよ」の男性の声

笑いも起きていたけど、

ボケるなよという意味か、キツイ女になるなよの意味か?

元はと言えば旦那の道楽が原因でこうなったのだけど

老いたら皆一緒。我ままで自分の世界に入っていく

うちの旦那さんがもしこう言ったのなら

「あなたもね」と言い返してたかもしれない。