『マンザナ、わが町』を観たのにその感想も書かずに次の作品に飛びます。

今年観たなかでは一番好きだったのですが、後回し。

 

さて『女の一生』です。

モーパッサンの方じゃなく森本薫作、和物の方のです

 

明治38年から第二次世界対戦が終わるまでの、
天涯孤独な布引けいという女性の生き方が描かれています。
拾われた縁から堤家に仕え、好きな次男でなく長男の嫁に請われ、

恩義から承諾しその一生を家を守るためにつくすのですが
旦那からも家を守るために一生懸命だけど、女として足りないと言われたり 、

娘からもその生き方を認められながら嫌悪される

 

昔は周りの女性達もみんなこんなだった。

こんな感じで家は重たいものだった

今も重いが軽くはなってきている

それどころか、家という形が個々に形を変えだしいびつ化さえしている

内容は古めかしく今の時代に『女の一生』とも思えたが、

戦争の混乱期の姿をみてると何か似通った物を感じる。


戦争で何もかも無くしてスッキリしている
その女の強さに潔くもあった

 

今回市民劇場の当番で一から会議に参加しどうやって舞台を開演するまでの準備をするか知った
かなり大変な作業で、当日は舞台の荷物の搬入から始まり、差入れや売店やチケットもぎり

駐車場の整備に場内整備託児所まで設置して、終演後は荷物の搬出後
そして役者さん達との交流会


私は足を痛めているので交流会は参加せず残念

ただ開演前に、主演女優山本郁子さんにインタビューする仕事があり、

そこでご本人の劇団と作品への大きな愛を感じた。
個性派の多い文学座でどちらかといえば地味な山本さんがあの杉村春子、
平淑恵さん(加藤大岡越前の2代目奥方)
のあとを継いでの看板役をやる
元は平さんの代役がきっかけだそうですが
凄いですね。主役をやると華が咲く

今後が楽しみな女優さんです。