今度、児童相談所に行くことになった。


5歳の男の子の長期委託を受けてみないか、という連絡がきたのだ。


こんなに急展開するものなんだろうか。


1年前、なんとなく興味を持って養育里親をめざし、ここ2ヶ月で立て続けに子供たちを預かり、認定から半年も経たずして、今度はしばらく一緒に暮らしてみないかと言われている。


聞いていた話と違う現実にビビっている。


正直いうと、忘れた頃にやっと依頼が来る、ぐらいのつもりでいた。

それくらいなら、少々生活が変わっても、気力も体力もなんとかなると思っていた。


このペースで進んで大丈夫だろうか。


不安はある。




子供との生活が、平穏とはかけ離れたものだと知ってしまった。

ほんの少し子供達を預かっただけでも、道ですれ違う子連れのお母さんには、もう頭が上がらない。

すごすぎるよ、お母さんたち。



でも話が来た時、迷わず「行きます」と返事をしてしまった。



また、子供と暮らしてみたいと思っている。


1秒ごとに成長していく彼らのそばにいることが、とても楽しいことを知ってしまった。

ほんの少し一緒に居ただけでも、彼らは他人じゃなくなった。


いつか一時でも、家族として誰かと過ごせる時間がもてるのなら、何にも替え難い、逃しちゃいけない貴重な機会だと思う。


どうにかなるだろうか。不安ではある。


でも、まあツレが一緒なら、どうにかなる気もしている。