こんなに急展開するものなんだろうか。
1年前、なんとなく興味を持って養育里親をめざし、ここ2ヶ月で立て続けに子供たちを預かり、認定から半年も経たずして、今度はしばらく一緒に暮らしてみないかと言われている。
聞いていた話と違う現実にビビっている。
正直いうと、忘れた頃にやっと依頼が来る、ぐらいのつもりでいた。
それくらいなら、少々生活が変わっても、気力も体力もなんとかなると思っていた。
このペースで進んで大丈夫だろうか。
不安はある。
子供との生活が、平穏とはかけ離れたものだと知ってしまった。
ほんの少し子供達を預かっただけでも、道ですれ違う子連れのお母さんには、もう頭が上がらない。
すごすぎるよ、お母さんたち。
でも話が来た時、迷わず「行きます」と返事をしてしまった。
また、子供と暮らしてみたいと思っている。
1秒ごとに成長していく彼らのそばにいることが、とても楽しいことを知ってしまった。
ほんの少し一緒に居ただけでも、彼らは他人じゃなくなった。
いつか一時でも、家族として誰かと過ごせる時間がもてるのなら、何にも替え難い、逃しちゃいけない貴重な機会だと思う。
どうにかなるだろうか。不安ではある。
でも、まあツレが一緒なら、どうにかなる気もしている。