ショートステイと違って、一時保護の場合、母子手帳もお預かりする。


赤ちゃんの生まれた時の体重、健康状態、ワクチン履歴、発育状況が細かく書いてある。

それだけでなく、お母さんの出産までの体重の変動や血液検査の結果まで載っていた。

こんな個人情報の塊を預るなんて、里親の責任の重さを痛感する。


日記のようなメモが挟まっていて、思うようにいかない子育てへの苛立ちが書かれていた。


子育てって、若い女性が一人っきりで担えるようなものでは到底ないことが、ほんの数日、子供達と過ごしただけでも分かる。


里親として感じるものとは比べものにならないくらいの責任を、お母さんたちは感じているのかもしれない。


里親として何ができるのか。

今は、しんや君を次の里親さんに無事に繋げることに全力を注ごう。