これで研修課程が全て終わった。

市長からの修了証書が届くが、あくまで研修が終わっただけで、まだ里親登録ができたわけではない。


次に控えているのが、児童相談所の家庭訪問と所長面接

これまで接してきたのはNPOのスタッフや施設の職員さんだったので、行政の方と対峙するのはこれが初となる。


それに備えて、報告書の作成が始まった。


里親に認定されるかどうかは、月一で開かれる審議会で決められる。

医師や弁護士など、児童福祉の専門家が集まって、里親にしても大丈夫なのかを決めるのだ。

直接、審議員の人たちと会うわけではないので、人となりを報告書にまとめて提出する。


報告書の内容は、結構つっこんだものになる。


  • 里親になりたい理由、
  • どういった理想があるのか、
  • 実習先での評価、
  • 家族関係、
  • 家の間取り、
  • 犬や猫の性格、
  • 仕事内容、
  • 年収、

  そして俺ら二人の馴れ初めなどなど。


これまでツレと、お互いの家族や出会う前の職歴についてはロクに話し合ったことがなかったので、報告書を作る課程で初めて知ったことも多かった。


NPOの人たちには本当に感謝している。

こんな書類作成を自分たちだけでやるのは、到底無理だったと思う。


出来上がった報告書を見せてもらうと、自分たちのことなのに、どこか人ごとのような気がして変な気分。

でも、着実に進んでいる。里親への道のりを。