そろそろツレの誕生日なので、ケンタと一緒にプレゼントを買いに出かけた。
15年も一緒にいると、あげたいものは大方あげてしまったので、最近は本人に
「誕生日、何が欲しい?」
と聞くようにしている。
今年は
「靴が欲しい」
ということだったから、いい感じのスニーカーを買ってきた。
誕生日は数日後なので、ギフトラッピングされたプレゼントを押し入れに隠す。何を貰うか分かっていたとしても、サプライズは必要だ。
「タカさんにはナイショだぞ」
ケンタにそう言い聞かせて、
「うん、わかった!」
とケンタもプレゼントの趣旨を理解していた。
それなのに
夕食どき、やけにケンタがニヤニヤしている。
そしてとうとう、
「タカさん、実は秘密があるんだよー」
とトンデモないことを言い出した。
「え?何?」
ツレは当然聞き返す。
俺は慌ててケンタに黙れとジェスチャーを送る。しかし、見えてないのか無視してるのか止まらない。
「なんとねー、プレゼントがあります!」
あー言っちゃった。
ツレは全てを察して
「えーありがとう!何だろう。」
と乗ってくれる。
ケンタは得意気に押し入れからプレゼントを引っ張り出してきた。
プレゼントを開けたツレは
「わー!ありがとう!欲しかったんだよ」
と、俺とケンタが選んだスニーカーを喜んでくれる。
それを見るケンタも、とても嬉しそうだ。
そこでケンタはやっと俺の視線に気づいてハッとする。
「ケンター
」
怒って見せた俺に
「ごめーん!」
と笑いながら頭を抱える。
プレゼントって、貰う方が嬉しいのもあるんだろうけど、何より、あげる側がワクワクしてしまう。
箱を開けた時の相手の喜ぶ顔が、楽しみで仕方ないのだ。
ケンタはそのワクワクに負けて、あっさり秘密を暴露したけど、こうやってプレゼントする側で喜んでくれるケンタが、俺はとても誇らしい。

