藤井聡太棋聖(18)=王位=に前棋聖の渡辺明三冠(37)=名人・棋王・王将=が挑戦する注目の第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局が本日行われます。
「タイトルは防衛して一人前」とは、故大山康晴15世名人の口癖でした。それほど防衛は難しいとされるわけですね。近年も豊島将之竜王(31)=叡王=や永瀬拓矢王座(28)が、それぞれ別のタイトルの初防衛戦で失冠。若手のタイトルホルダーが苦しむ姿が目立ちます。
【9:00】
渡辺明三冠の先手番で始まりました。初手は飛車先の歩をつきました。対して、藤井聡太棋聖も飛車先の歩をつきました。持ち時間は各4時間。本日中に決着します。
【10:00】
指し手は早くも30手目。藤井棋聖の横歩取りから、局面は進み、先手8筋の桂取りの歩を打ちました。その後、桂取りに対し、飛車で歩を払ったところです。渡辺名人の研究通りなのか、非常にペースが速いです。形勢は互角。
【10:40】
後手は、香車を飛頭に打ち、その後、8筋に歩を成りました。非常に激しい手順です。互角です。
午前のおやつは、渡辺が「ストロベリーショートケーキ」と「アイスコーヒー」。藤井が「ガトーショコラ」と「アイスコーヒー」。
後手、各取りに入手した金を打ちました。先手は構わず、8筋に飛車取りの香車を打ちました。後手銀上がりで受けました。47手目、渡辺名人が考慮中です。
【11:00】
先手は、飛車取りに7筋に桂馬を打ちました。後手の応手としては、同金と払うか、飛車を引くかの2択です。検討ソフトは、飛車を引く手を最善手と示しています。
【11:40】
後手は同金と桂馬を取りました。同角に香車を角頭に打ちました。先手は、8筋に銀を飛車取りに打ちました。飛車を引く一手に、先手、8筋の香車を取りました。
検討ソフトは、角筋を開ける手を最善手と示していますが、後手の考慮中です。
【13:26】
昼食休憩前、後手は香車で角を取りました。ここで、再開後、先手は8筋に飛車取りの香車を打ち込みました。後手の考慮中です。アメバTVの形勢判断は、39:61で後手に傾いています。私の検討ソフトは、後手が僅かに指しやすいという判定です。
【13:56】
後手は、飛車取りも受けず、何も取らずにじっと角道を開けました。これに対して、先手は7筋に歩を打ち、角の利きを消しました。私の検討ソフトは、後手やや指しやすい(-221)という判定です。※-は後手に傾いていることを示しています。
【15:30】
先手は、1時間23分の長考で、8筋の飛車を取りました。後手は7,8筋の桂馬、銀を取りました。その後、先手は、3筋の桂馬を中央に跳ね出しました。
形勢は、後手有利(-642)。
【16:05】
後手は3筋に桂馬を跳ねました。桂交換を強要します。現地検討室では、全く出ていない手だそうです。しかし、検討ソフトでは、最善手でした。
【16:45】
先手は5筋に王手で桂を成りました。同玉の一手に、次の手を渡辺名人が考慮中です。形勢は、後手優勢(-898)。
【18:24】
その後、淡々とすすみ、局面は終局に近づいていきました。後手の桂打ちを見て、先手の渡辺名人が投了しました。局面は攻防共に見込みなしという感じでした。
午前9時に始まった第1局は、互いに積極的に攻める激しい展開となりましたが、後手の藤井二冠が冷静な指し回しで次第に優位に立ち、午後6時24分、90手までで渡辺三冠を投了に追い込みました。
初戦を白星で飾った藤井二冠は、「防衛戦だと意識せずに昨年と同じように臨みたいと思っていましたが、きょうは自然な気持ちで指すことができたのかなと思います」と振り返りました。
第2局は、6月18日(金)兵庫県の「roomホテルニューアワジ」で行われます。
