知恵を求める人のためのブログです。
1941年、今から83年前、なぜ日本は戦争に突入したのでしょうか?
終戦の日である8月15日が近づくと、太平洋戦争に関する報道・ドキュメントが増えます。
その直前に原爆投下に関連した報道・ドキュメントがなされます。
こうした報道・ドキュメントを見ると、戦争の残虐さ、不合理、非情さなどが取りざたされるものです。
そして、
戦争を知らない多くの人たちに、戦争をどう思うかを尋ねたりします。
誰しも戦争はしたくないし、行きたくないし、平和を望むものです。
ですから、
過去の戦争に関連して、多くの人から平和を望むコメントを引き出すことはナンセンスです。
愚かというかばかばかしいことです。
さらに、戦争の責任はすべて「東条英機」や軍部にあると言わんばかりの報道やドキュメントが放送されます。
本当に、軍だけが悪かったのでしょうか。
なぜ、軍が暴走してしまったのでしょうか。
日本が戦争に突入した根本原因は明治政府にあったのです。
明治政府の誤った考えが日清、日露戦争へと進ませ、朝鮮併合、満州国設立、中国への侵略、東南アジアへの進出を行ったのです。
日本の大陸進出は豊臣秀吉の念願であったことは知られた事実ですが、それをおよそ260~300年後に明治政府も同様の思いを抱いてそれを実行したなんて、日本政府の思い上がりも甚だしいと言わざるを得ません。
西郷隆盛の征韓論は有名な話しです。
これで敗れた西郷は参議と近衛都督を辞任し鹿児島へ帰ってしまいます。
その後、西南戦争で西郷は死んでいます。
1905年11月、伊藤博文(この時、伊藤は首相ではない)は特派大使として韓国に渡り、ポーツマス条約に基づいて第二次日韓協約(韓国保護条約)を締結。
1905年12月、韓国統監府が設置され、初代統監に伊藤博文が就任しています。
しかし、
1909年10月26日、ロシア蔵相ウラジーミル・ココツェフ(ココフツォフ)と満州、朝鮮問題について非公式に話し合うため訪れたハルビン駅で(反発する)韓国民族運動家安重根(死刑)にハルピン駅で暗殺されました。(韓国では、伊藤博文を暗殺した人物を「英雄」として祀り上げています)
韓国併合(1910年韓国併合ニ関スル条約は公式には日本の独断)
伊藤は明治政府の初代首相であることは周知の事実です。
一方、国内では、幕末から大勢の識者たちは、富国強兵を謳い文句に国民に対し国威発揚を掲げ軍国主義に突き進んで行きました。
その背景には、
アメリカやイギリスと交わしたいわゆる不平等条約と、西洋の技術や文化や軍隊などで後れを取り、日本が国家として世界と対等に対峙出来ないことにあったことも良く知られたことです。
西洋に追い付き追い越せが「国民のスローガン」にさえなりました。
江戸末期に多くの思想家が出現し、また、西洋の技術、医術、政治、議会、さらには、文化において、いわば、日本の近代政治の黎明期となったことも日本を軍事大国、軍国主義国家へと進ませたと言えます。
政府の考えで行ったことに、軍が深入りし、独善的に振る舞うようになったことが戦争拡大の原因の一つでもありました。
明治政府の主要な人物は、いわゆる薩長の出身者でした。
伊藤博文、山県有朋、西郷従道、松方正義、井上馨、大山巌、桂太郎、西園寺公望、大久保利通など多数です。
彼らの誤った国体論、大陸進出、東南アジアの植民地解放政策などが日本を戦争に駆り立てたのです。
いわゆる、大東亜共栄圏構想を政府が打ち出し、初めは軍を派遣しましたが、やがて軍が暴走を始めたのです。
その原因を作ったのが当時の日本国政府だったのです。
日本の軍国主義、戦争拡大には、こうした「驕った思想」に原因があったのです。
それが、今の政治にもつながっています。
安倍晋三や麻生太郎などはその最たるものです。
こうした政治家がいる限り、日本は良い国、善い状態になることはありません。
もう一つ別の観点は、
日本人の技術、芸術などに対する職人肌的思考です。
日本人の優れた点でもありますが、日本人の製品の改善、改良、優れた製品の開発などに関する能力の高さが、自負と傲りを生じさせたとも言えます。
善いことが必ずしも良い結果となるとは限らないのです。
今、世界では日本製品やアニメやスポーツでも活躍などが注目されています。
日本人の「諦めない」「常に前向きな姿勢」「探究心」などが高い教育によって支えられています。
日本人は古来より、勤勉なのです。
こうした日本人の体質、考えなどが戦争に駆り立てたと言っても過言ではありません。
敗戦後、日本はいわば軍隊を持たない「手足」を縛られた状態で他国と対峙しなければなりませんでした。
それでも、
人々は戦後70年以上の戦争のない社会で、いわば、のびのびと成長し過ごして来ました。
いわゆる、「平和ボケ」などという言葉が使われた時もあった位です。
日米安保のお陰ではありません。
日米安保は、日本にとって重荷以外の何物でもないのです。
日本は地政学上、戦争が起きにくい場所、地理上に位置しています。
太平洋戦争は例外だったのです。
日本がアメリカを攻撃しなければ決して攻められることのない場所なのです。
(参考:当時の世界最強の蒙古ですら日本を攻め切れませんでした。
朝鮮人や中国人に日本を攻めるという考えの持ち主はいませんでした。
無理なことが分かっているからです。
ロシア極東にロシア海軍や空軍がありますが、
欧州に比べて日本は重要ではないという点もありますが、
彼らの戦力では日本を攻撃しても勝つことは出来ません。
ウクライナのように陸続きではないので、戦車や歩兵などを大量に投入出来ないので、
仮に局地戦に勝利しても占領出来ないのです。
せいぜい、空爆やミサイルで破壊するぐらいが関の山です。)
多くの国では多くの問題を抱えています。
日本も例外ではありませんが、他国に比べれば平和な方です。
21世紀になって、国民に対する政治の限界から「独裁」的な政府、国民を抑制する政府が増えていることは確かです。
トランプ、プーチン、ミャンマーの軍事政権、習近平、金正恩、他にもベラルーシのような国も少なくありません。
インドネシア、ブラジル、メキシコなどのような国もあります。
世界は「混沌」としています。
少し前までは政府の力が強く国民を抑えつけることが出来ていましたが、
スマホの普及、SNSなどソーシャルメディアの発展が、国民の不満を高め、反政府的な考えをする人々が日増しに増えており、今や、国民のすべてが政治や政府に対して自分の考えを持つようになり、ある者たちが反政府活動に身を投じるようになって来ました。
反面、政治には全く無関心で、自分のしたいことだけに注意を向ける人も少なくありません。
ある意味、中間の人々がないかのようです。
おそらく、今後も日本では戦争は起きないでしょう。
もし、起こるとすれば中国が尖閣諸島辺りで日本漁船などを拉致、あるいは、攻撃した時かも知れません。
あるいは、日本が北方領土を力づくで奪取しに行けばロシアと戦争になるかも知れません。
が、いずれにしろ局地戦で終わるでしょう。
ロシアが日本を核攻撃すれば、当然、アメリカがロシアに対して核攻撃で反撃すると考えられています。
いわゆる、アメリカの「核の傘」です。
仮に、日本が核攻撃されても、日本は壊滅状態にはなりませんし、ロシアに占領されることもありません。
北朝鮮が日本を攻撃する理由はありません。
自尊心やプライドのない日本人は、何があっても戦争反対を叫ぶかも知れません。
戦前、戦中であれば「非国民」と言われたような人々が多いことは間違いありません。
つまり、相手に殴られても黙っているような人が多いということです。
日本が真珠湾攻撃をした時、アメリカのエホバの証人たちはどのような態度を取ったでしょうか。
おそらく、他のアメリカ人同様日本を敵視し非難したに違いありません。
戦後、一体どの顔をして日本にやって来たのでしょうか?
彼らの考えは、マッカーサーやアメリカ軍と同じだったのです。
分かりますか、これは考え、気持ちの問題です。
アメリカ人は「日本人以上に傲慢」です。
当時のアメリカ人は日本人をアフリカの黒人と同じように見ていたのです。
当時のアメリカの「ものみの塔」は、「エホバの証人たち」は、進駐軍の占領に乗じて宣教のために日本にやって来たのです。
つまり、政治を利用したのです、アメリカの「ものみの塔」は。