41日 君子の平生は濃淡適正に(  月  日)

 

心がこまやかな人は、自分自身を思いめぐらすことも手厚いが、他人に対しても手厚く、いついかなる場合でもすべて手厚く用意周到である。

 

これに対して心の淡白な人は、自分自身を思いめぐらすこともあっさりしており、他人に対してもあっさりしていて、何事につけてもすべてあっさりとしていて無頓着である。

 

だから、君子のふだんの好みというものは、あまりにもこまやかで派手すぎてもいけないし、また、あまりにもあっさりし、静かで殺風景すぎてもいけない。